dalichoko

しょうもない

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

破局 遠野遙著(第163回芥川賞)

大学ラグビー最終年のエリート大学生が女子と付き合いはじめてから”破局”を迎えるまでの一連の経過を淡々と描く。見えないジレンマが主人公に存在する。 破局【電子書籍】[ 遠野遥 ]価格: 1540 円楽天で詳細を見る このラガーマンは筋力を維持するために体を…

ときに川は橋となる オラファー・エリアソン展(東京都現代美術館)

オラファー・エリアソン展 東京都現代美術館 展覧会のタイトルから、川という流動的で実態のないものが、橋という具体(物体)に変化する過程や課題を取り扱う目的と察する。その圧倒的なコンセプトの明快さに心を打たれる。作品そのものは常に見る側へ問か…

首里の馬 高山羽根子著

第163回芥川賞作品、『首里の馬』。高山羽根子氏は3回目での受賞だとか。 首里の馬【電子書籍】[ 高山羽根子 ]価格: 1375 円楽天で詳細を見る 主人公の未名子は沖縄のある個人資料館でただひたすら資料の整理をしている。ドラマの始まりはこの沖縄の個人…

フィンランドの教育はなぜ世界一なのか

岩竹美加子著 新潮新書 ブロトピ:映画ブログの更新をブロトピしましょう! たまたま本屋で手にして買ってみたら、とても面白かった。 この本とコロナの影響が少ない北欧の事情に比して、新自由主義経済を闊歩してきた大国のダメージは大きい。そのことはま…

ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜 Netflix

ブロトピ:映画ブログの更新をブロトピしましょう! スウェーデンから独立したアイスランドという国の話で、1950年代から続く”ユーロヴィジョン”というコンテスト(歌合戦)への出場を夢見る男女の話。俳優には著名人を並べ、日本ではあまり馴染みのない…

日本の戦争映画 春日太一著

戦争映画、というか戦争に対する嫌悪感から”戦争”名のつくものに思い入れが薄い。闇雲に「戦争は悪だ」とか「戦争は嫌いだ」という理由で、戦争にまつわる情報を避けてきた自分がいて、映画についても同様であった。少なからず戦争を美化することだけは避け…

ザ・ファイブ・ブラッズ (Netflix)

町山智浩さんのラジオ番組を聞いて、さらにBSの特集番組で小林克也さんとの対談で、この映画について触れていた。ひとつはマービン・ゲイのこと。映画の中で彼のデビュー曲がさり気なく使われているのだが、”Inner City Blues”という曲は「金がなくて税金が…