2021-01-01から1年間の記事一覧
亀山郁夫氏の著書に触れる。 なぜこの本に接することにしたのか記憶がないのだが、結論から言うと苦しかった。かつてドストエフスキーを何冊か読んだ苦しさとは別の苦しさ。ロシア文学に対峙するために、彼の国の歴史なども踏まえて理解する必要があったこと…
www.youtube.com 大島新監督の『香川1区』を鑑賞。 ・・・ ちょっと言葉が出ないぐらいの感動で嗚咽。前作『なぜ君は総理大臣になれないのか』へのアンチテーゼ。あちらは敗北でこちらは勝利。しかしながら、この映画が終わりではないというところが非常に…
『ミックステープ』をNetflix鑑賞。小気味よく惹きつけて幅広い鑑賞者を呼び起こす見事な映画だった。 www.youtube.com 孤独な少女、日本だと小学6年生ぐらいの少女は祖母と二人暮らし。ある日亡くなった自分の母が残したカセットテープを聞いて様々…
正直言うと、この偉大な映画をこのクオリティで劇場鑑賞できるとは思わなかった。『モスラ』は素晴らしかった。こんな映画だとは思わなかった。 1分ほど、映画の始まる前に音楽が流れるのだが、昔の映画はよくそういうことがあったようだ。今のようにネット…
新宿武蔵野館の系列映画館、すぐ近くにあるシネマカリテで『GUNDA/グンダ』を鑑賞する。『悪なき殺人』鑑賞後すぎ移動する。綱渡り。この映画館はブレッソンの『田舎司祭の日記』以来。 どこかでこの映画の予告編とチラシを見て、必ず見ようと思っていた。…
ニュージーランド人のジェーン・カンピオン監督が作り上げた『パワー・オブ・ザ・ドッグ』をNetflixで鑑賞。『ピアノ・レッスン』で世界にその名を轟かせたカンピオン監督がまさに”作り上げた”というのに相応しい苦労をされて出来上がった傑作だ。コロカ渦で…
英語タイトル”Only the animals"が生きている。 www.youtube.com 『悪なき殺人』という邦題もまた間違いではないし、そのとおりなのだが、この映画でいうアニマルとはなんだろう?と思う。実際に出てくる動物は飼い犬ぐらいだ。そしてこの犬の存在は極めて重…
『ラスト・ナイト・イン・ソーホー』エドガー・ライト監督の新作。彼の映画だと『スコット・ピルグリム VS.邪悪な元カレ軍団』というおバカ映画がすごい。いや、あれはおバカ映画ではない。4ビットの任天堂ゲームをステージとする陳腐な映画に思わせて、…
『エッシャー通りの赤いポスト』は園子温監督の新作だった。試写会で鑑賞。 www.youtube.com こんな映画がまだ作れるのかと感動した。園子温監督の群像劇。ほとんど無名の俳優を集結させて、極めて政治的なドラマとして突きつけている。 いわゆるループもの…
日刊スポーツのドラゴンズ担当記者の著者が書いた、落合博満氏がドラゴンズの監督だった8年間を事細かく書き上げた感動の大作だ。 この本は落合さんの本でありながら、著者の成長を物語る一人称の作品とも言える。そしてここに書かれる落合さんの言葉は、こ…
いやびっくり!あのブルック・シールズが映画に出てた!驚いたね。すごね。 『キャッスル・クリスマス』(A Castle for Christmas) www.youtube.com この映画の話の前に、ブルック・シールズについて説明すると、彼女は1978年、つまり40年以上前に、…
柳之助師匠の落語をお目当てに、一人で浅草演芸ホールに向かった。 東武線の終点浅草駅の進行方向最後尾の階段を降りて改札を出て左に向かい、伝法院通りを突き進むと、ちょうど六区通りに出る。この日は日曜日だったので、朝10時前でも仲見世は大賑わいで…
原題はPourris gâtés”で「甘やかされて育った腐ったもの」という内容ですね。 笑えません、自分のことのようでそうでないようで。 甘えという言葉は日本独特ですが、どうもフランス語にも”gâtés”という甘えに近い言葉があるようです。 www.youtube.com 短い…
ハリウッドで最も高額のギャラを得るライアン・レイノルズと壊し屋のマイケル・ベイがタッグを組んだ超大作がNetflixでリリースされた。すさまじい映画だった。『6アンダーグラウンド』 www.youtube.com むちゃっくちゃな映画である。冒頭のカーチェイスシ…
アーミー・オブ・ザ・デッドをNetflixで鑑賞。圧倒的なゾンビ映画だった。疲れた。 www.youtube.com 『ジャスティス・リーグ』のザック・スナイダー監督による圧倒的な世界。 主人公はプロレスラーのデイヴ・バウティスタ。ドゥウェイン・ジョンソンと同じキ…
今週のお題「最近あったちょっといいこと」 いつもしょうもないブログですけど、今週はいい映画にたくさんめぐり合えて、うれしくて記事にしてしまいました。「最近あったちょっといいこと」それはこの映画を見ることが出来たことです。 原一男監督の『水俣…
先日の午後休みをとって新宿末廣亭に赴く。コロナ禍で長い間閑散としていた寄席はかなり活気を取り戻していて、昼の部が終わる頃は満席で立ち見がでるほど盛況だった。 ナオユキさんの漫談で爆笑し。 三遊亭遊吉 三遊亭茶楽の『紙入れ』 三遊亭遊三の『高砂…
銀座に来たら、どうしても寄りたいGINZA SIX。一日いても飽きない。 その理由は色々あるが、まずはギャラリーとしての魅力。 この日はフロアの中央で森洋史 氏の個展が開かれていた。幾何学的なキューピー。 なかなか見応えのある作品が並ぶ。ポップ…
コロナのようなパンデミックの襲来は、過去にもあったことなのに、いざ想定外の事態となったときの備えはあるのだろうか。これまでのようにROE経営を最上の状態として位置づけていいのだろうか。そのあたりをウィリアム・ラゾニック氏は労働者の立場から理論…
ケインズは「孫たちの経済可能性」という論文で、2030年には自由な時間をどう使うかが人類の課題になる、と予言している。 第2節では「変質する暮らし」を分析する。 AIなどの普及により労働時間は短縮される。これを受けて労働は ・働かなくてもよく…
日経のサイトでも読むことができる。『逆境の資本主義』。連載中から気にしていたが、本になって6月に出版された。 まえがきに1991年、ソ連崩壊から資本主義は社会主義にあたかも勝利した、という定説に流されていびつな形に変化してきたという。もとも…
またまたNetflixにはまってしまいました。『アーミー・オブ・シーブズ』すんげー面白かったです。 www.youtube.com あ、 いつものようにここからはしょうもない記事なのでスルーして下さいね、Trailerでも見て、あとは無視していただいてオッケーです。スル…
このしょうもないブログでせっせと個人的な感想を書いたって誰も見向きもしないことはわかってます。でもですね、これもまた感動しました。『tick,tick・・・BOOM!:チック、チック・・・ブーン!』 でもまぁ、しょうもない話なので、これ以上…
『こんにちは、私のお母さん』はコメディでした。ほとんど笑いっぱなし。 しかし、最後の最後に・・・・ www.youtube.com しょうもないブログなので読まなくていいですよ。きっともっとこの映画をうまく伝える方がいるはずですからね。このブログ、しょうも…
アガサ・クリスティの原作などを読んだのはいつ以来だろうか。映画では『オリエント急行殺人事件』だが、原作を読んだことはあっても、なかなかその内容までは覚えていない。 この本はクリスティが1969年にリリースした本らしい。 ポワロの最初が192…
事実だけを伝える4時間半。何も演出がない。それがこの『ボストン市庁舎』だった。 www.youtube.com これだけ長い映画なので一般的には興行に乗りにくく、すぐ打ち切りになってしまうので、公開一週間後の土曜日に滑り込んだのだが、ヒューマントラストシネ…
先の映像の中に落語の『蒟蒻問答』も紹介されているので参考にされたい。 さらにこの小さいが密度の濃いギャラリーを行くと不思議な空間が降りてくる。 こちらは小林沙織氏の『私の中の音の眺め』。 そして驚くのは山崎阿弥氏の『長時間露光の鳴る』という作…
渋谷の公園通りギャラリーで、また大きな感動を得た。去年の今頃も訪れたギャラリーだ。いわゆるアール・ブリュット、アウトサイダー・アートの作品だ。とにかく感動する。 目の見えない画家の絵画。 耳の聞こえない作家との対話。 死に直面した遺品整理士。…
こちらもNetflix映画。インド映画ですね。 すっごい面白かった!『デリー、ベリー』。あの『きっと、うまくいく』で大きな感動を及ぼしたアミール・カーンが製作に関わっているようで、このドラマに出てくる三人組も、もしかしたら『きっと、うまくいく』を…
Netflix映画でたまたま見かけた映画だったが、最後はびっくりするようなどんでん返しもあって堪能できた。次々と世界を股にかけるシーンの連続もまた楽しい。何より現代のビッグスター三人を集めたことすごい。『レッド・ノーティス』 ドウェイン・ジョンソ…