2022-01-01から1年間の記事一覧
試写会で『カモン カモン』を鑑賞。監督はマイク・ミルズ。『20センチュリー・ウーマン』の監督。あの映画も親子の映画。母と息子、というテーマはこの映画にも重なる。 www.youtube.com 何も考えずに見るともっさりした映画だが、なかなか巧妙に描かれた…
今年のアカデミー短編アニメ賞に輝いた、スペイン系アメリカ人のアルベルト・ミエルゴ監督作品The Windshield WiperをYouTubeで見ることができた。15分の短編。 ”愛する”という甘い言葉とは裏腹に、愛という形の現代の在り方をたった15分で奥深くまで掘…
そろそろ最後にしよう。「もう終わりにしよう」 フラッシュモブの話題で終わる。 彼らのパフォーマンスは笑わない(バスター・キートンのようだ)、動かない、しゃべらない。海老名駅の自由通路で行われたパフォーマンスを行政が違法だと主張するので、彼ら…
まだ続く、「表現の不自由展」。実は相当頭に血が上っている状態である。 ここで自分の意見を展開するつもりはないが、自分はこの国を猛烈に愛している。正月の一般参賀にも行くし、皇室の話題があればそれに目を向けて微笑んでいる。だからといって天皇制を…
表現が閉ざされた作品は「平和の少女像」だけではない。たまたまあいちトリエンナーレで注目度が上がっただけだ。逆説的にいうと、この状態を世間に知らしめる役割をあのあほんだらの市長は担ってくれたのかもしれない。◯◯となんとかは使いようだ。 この小さ…
期間限定で開催された『表現の不自由展』はものものしい厳戒態勢で催された。 일본우익 협박 속 '평화의 소녀상' 7년 만에 도쿄에서 선보여 日本右翼脅迫の中で「平和の少女像」7年ぶりに東京で披露)Yonhapnews 早めに場所を確認するために開催場所に赴いた…
三回目となる大島渚賞のトークイベントに参加することができた。会場は東京駅前、丸ビルホール。この建物に入ったのは初めてだと思う。 ところで、この記事も長いので読まないほうがいい。しょうもない記事だ。 エスカレーターで7階まで上ると目的のホール…
大島渚賞を受賞した藤元明緒監督の『浜辺の彼女たち』を鑑賞。技能実習生という名の奴隷のような生活から逃げ出す三人の若いベトナム女性の暗い話。 www.youtube.com 映画や読書には連鎖反応が起きるときがある。この映画はたまたま先日鑑賞した『牛久』に向…
まさかいまさらなにかの宗教を支持しようとかそういう意思はない。たまたま手に入れた「聖書」は、あの「浮浪雲」のジョージ秋山さんが書かれた本である。2005年に幻冬舎から出版されている。 ギリシャ神話もそうだが、聖書もまともに順序立てて読んだこ…
シネスイッチ銀座でアスガー・ファルハディの『英雄の証明』を鑑賞。初日の夜の会。ちょっと長いよ。 www.youtube.com 黒澤明監督の『羅生門』をベースとした映画を作り続けるアスガー・ファルハディの新作。世界の大御所監督となった彼の彼らしい映画といえ…
YUZU ARENA TOUR 2022 PEOPLE - ALWAYS wirh you www.youtube.com この映像は去年の武道館ライブの短い映像です。二人の弾き語り。声を出せないライブって彼らにとっては辛いでしょ。45歳になった二人が送るライブ。名古屋ドーム以来の参加となった。ゆず…
シアターイメージフォーラムで『牛久』を鑑賞。 たまたま監督のトーマス・アッシュ氏が挨拶に来られていた。 空席が目立つ平日の夜だったが、彼は熱心に少ない観客にメッセージを贈る。 この人道的にも問題のある制度とその施設で行われている暴力行為。映画…
『ナイトメア・アリー』を鑑賞。キネノートのレビューはこちら『ナイトメア・アリー』 www.youtube.com まずこの映画の登場人物、キャスティングに驚く。製作にも関与しているブラッドリー・クーパーはもちろんだが、共演の多いケイト・ブランシェットとルー…
黒澤明監督のライフワーク『乱』のメイキング映像を編集したドキュメンタリーが世界で評価されている。作者は河村光彦氏。膨大な量のメイキング映像が残されていたことが驚きだが、それを再現したことは奇跡だ。 黒澤明作品について書き出すとスペースがいく…
昨日のアカデミー賞の主役は良くも悪くもウィル・スミスだった。 このニュースが独り歩きして色々言われているが、とにかく異例のことだったね。 第94回アカデミー賞は、終わってみればほぼ予想通りだとも言える。 まだ見ていないが『DUNE』が最多6部門、…
同じ高島屋でこういう展示もあった。 「まれびとと祝祭」。8月までやっているらしいので、まだ見ていない方はぜひご覧いただきたい。安藤礼二さんが監修されている。”まれびと”とは霊的な神のようなもの。 サブタイトル―祈りの神秘、芸術の力―とされていて…
もう何度落語を聞きにいったろうか? ここお江戸日本橋亭は、柳之助師匠の会にいく日にちを間違えたら、たまたま小遊三師匠のお話を聞かせてもらったりした因縁(?)の場所。 そして去年の4月に友人を介して初めて春風亭龍柳之助師匠の噺を聞かせてもらっ…
『愛すべき夫妻の秘密』原題”Being the Ricardos” 驚くことに、ニコール・キッドマンがルシル・ボールを演じている。夫役はバビエル・バルデム。キッドマンはアカデミー賞にノミネートされている。確かに驚くべき演技だ。ルシル・ボールについてはこれまでほ…
高島屋日本橋展で催されている『メゾン・エ・オブジェ パリ展』に向かう。 デザイン・ダイアローグとは、その名のとおりデザインとの対話だ。 日常の身の回りにある家具は何も語らないし、語りかけることもしない。しかし、そのファニチャーをデザインしたつ…
偉大なるブライアン・イーノがプロデュースした多くの偉大なアーチストの中にU2がいる。ちなみにブライアン・イーノというとその幅広い活躍ぶりはあまり知られていないかもしれないが、彼の専門は環境音楽だ。美術館とかに行くと彼の音楽が流れたりしてい…
『アンネ・フランクと旅する日記』原題は”Where Is Anne Frank” 筋書きに合わせて言うなら”Where Is Anne Frank's dialy”だ。映画の後半で”Where is dialy"という文字が踊る。『戦場でワルツを』のアリ・フォルマン監督作品。 キネノートの『アンネ・フラン…
ちょっと奇をてらうような話だが、いまだからこそ見る映画だ。 www.youtube.com まず、 大変不謹慎なことを書くようだが、この映画の感動は映像にある。目を覆うような残酷なシーンや国家と市民が対立する戦闘シーンなど、心が折れそうになるシーンの連続だ…
原題は”The Adam Project” Netflix映画『アダム&アダム』鑑賞。 www.youtube.com 高額ギャラランキングでドウェイン・ジョンソンと上位を争うライアン・レイノルズが『フリー・ガイ』に続いてジョーン・レヴィ監督とタッグを組んで作ったSF映画。ハルクのマ…
『THE BATMAN ザ・バットマン』を高円寺に行く前、西新井で鑑賞。 www.youtube.com 思えばティム・バートンが1989年に復活させたバットマンシリーズはまさにティム・バートンワールドで、技術的な表現に加えてジャック・ニコルソン演じるジョー…
過日、高円寺のシアターバッカスで特集された木内一裕監督の全作品を、同級生と一緒に鑑賞した。同級生に映画監督がいるということがまず驚きだったが、年に1度の忘年会ぐらいでしか会うことがなかった彼のこの20年の軌跡をたどる時間を共有したのはうれ…
ちょっと長いですよ。しょうもないブログで、いつもすいません。 イタリアの匿名作家エレナ・フェッランテの『ナポリの物語』を原作とする長編からマギー・ジレンホール(ジェイクの姉)がメガホンを取った母性のドラマ。オリビア・コールマン、ダコタ・ジョ…
浅草演芸ホールの2月下席に赴く。 狙いは春風亭柳之助師匠だが、同じ日に神田伯山が出てくるというので、早めに移動。 昼席は朝から小さな列ができるぐらいの入り。窓口で木戸銭を払うとき、ドラ猫が愛想を振りまいてくれる。 しょっぱなは桂伸治師匠のお弟…
『ナイル殺人事件』 www.youtube.com クリスティー原作の映画というと、どうしても1974年版シドニー・ルメットの『オリエント急行殺人事件』。アルバート・フィニーのポワロがどうしても原点。ジョン・ギラーミン『ナイル殺人事件』ピーター・ユスチノフ…
100万円で家を買い 週3日働く 三浦展 光文社新書 2018/10/30 たまたま家に置いてあった本をチラリと読んだらそこそこ面白いので記録することにした。先に本音を言うと、この本の全てが面白いとかためになるという類のものではない。ビジネス書的なものは所…
公開初日に『ドリームプラン』を鑑賞。 www.youtube.com ビーナスとセリーナ・ウィリアムズ姉妹を育て上げた父親”リチャード”・ウィリアムズの話し。テニスウェアをずっと来たままのウィル・スミスが熱演している。原題はKing Richard。 とにかく娘たちを徹…