dalichoko

しょうもない

今年を振り返ると寅さんだった

 

まさかと思うが、車寅次郎は大嫌いだった。

娘や若い方に聞くと、同じことを言う。「なんか寅さん苦手~」みたいな。

結局年内に「男はつらいよ」を全作鑑賞には至らなかった。そこに悔いはないく、また繰り返しこのシリーズを見直すことを予感させるほど素晴らしい作品の連続である。特に吉永小百合さんがマドンナの『寅次郎恋やつれ』は、一般の評価以上に素晴らしい作品だったと思う。

 

さて、今年見た映画を振り返ると分断と貧困とその格差をにじませる作品が多く、未来の担うはずの虐げられた子供にまつわる作品が目立った。その意味では大げさにいうと世界の価値観が変化する瞬間を目の当たりにしたような気がする。

 

そんな中、個人的には以下の映画が印象的だった。(順不同)

 

メリー・ポピンズ・リターンズ

バーニング

僕たちは希望という名の列車に乗った 

トイ・ストーリー4

存在のない子供たち

イエスタデイ

ジョーカー(2019)

ワイルドライフ

 

どれも素晴らしい映画だが、『バーニング』と『ワイルドライフ』でメラメラと燃え上がる炎の音が忘れられない。あのイメージはかつて感じたことのない不安を見る側にもたらす。特に『バーニング』を見て、韓国映画が日本のはるか先を進んでいることを確信する。村上春樹の原作とは別の解釈を成立させる。

 

f:id:chokobostallions:20191231235557j:plain

 

メリー・ポピンズ・リターンズ』も素晴らしかった。『メリー・ポピンズ』の残した意味と『ウォルト・ディズニーの約束』で果たした原作者の意思。それはバンクス=銀行家の欲望を如実に示すことで、世界経済を一言で説明できる抽象性が見事だと思う。ディズニーの一連の実写作品はほぼ成功していたと思うが、この映画は中でも格段の高い価値があると思う。