プラットフォーム EL HOYO
このところ映画を見る時間があまりなくて、この飛び石連休を狙ってまとめて映画鑑賞している。その前半の最後を締めくくる映画がこれ。『プラットフォーム』だ。この2〜3日で10本ぐらい映画を見た最後がこれとはねぇ・・・
凄まじい映画。
筋書きは予告編に概ね示されていて、その仕組みだけで面白みが伝わる。かつてない発想。かつてない想像力を掻き立てる凄まじい映画だった。これを見逃すのは損だ。
映画の始まりはイギリスかフランスの貴族の映画かと思わせる豪華な食材を映像で並べている。ここからまさかプラットフォームという仕組みに転換されると想像もできない。最上階を0階として、そこから地下へどんどん食料が降りてゆく。地下200階(実際には333階)という階があって各階に(本来は)二人の人が同居する。食料は400食分あるはずなのだが、最下階にプラットフォームが着く頃には割れた食器しか残っていない。
ここまで書けばこの映画がここ30年あまりで世界に蔓延した格差や差別、あるいは偏見などを意味することだというのはすぐわかる。問題はそこから先だ。単なる食料の分配をめぐる話だとすれば、きっとマイケル・ムーアにでも任せておけばよい。ことはそう単純ではない。
この映画を巡って多面的な意見が飛び交い、様々な議論が施されることを期待する。極めて多くの意味を含む含蓄のある映画だ。実に面白かったぜ!
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