野球少女 야구소녀
スポ根ものではない。
主演のイ・ジョヨンさんがインタビューでも応じているように『梨泰院クラス』で」トランスジェンダーを演じた彼女にこの役がオファーされたのは、ある意味必然といえるだろう。
プロ野球で初めて女性が登板した歴史を映画化したものだ。彼女を取り巻く環境も含めて見応えのある映画だった。
冒頭のシーンは、プロのスカウトが学校を訪れるシーン。彼女の同級生の男子がスカウトされ、彼女はスカウトされなかった。彼女は高校野球史上初めて投手として活躍した選手だったが、この最初のシーンはいきなり挫折するところから始まる。
そこにプロ入りを諦めたコーチがやってきて、彼女の頑なな意思と対峙する。そして彼女の貧しい家族や友人などとの関係から、現代社会の見えない現実を示すというものだ。
競馬の騎手を扱った『ライド・ライク・ア・ガール』という名作が連想されたり、『プリティ・リーグ』が懐かしいが、過去のこうした映画に迫りつつ、韓国の実情もまたうまく描かれていたと思う。
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