dalichoko

しょうもない

コントラ KONTORA

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どう説明すればいいのか。とにかく素晴らしいとしか言いようがない。ある先入観や予備知識をもってこの映画を見るのはやめたほうがいいかもしれない。最初のシーンから最後のシーンまで、2時間半近い映画であるにもかかわらず、全く飽きることがない、とてつもない映画であった。驚いた。

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場所は新宿、Ks Cinema 初めての劇場だ。

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小さな劇場だが、新しくてきれい。そしてなんとなく映画好きが集まる雰囲気が実にいい。

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映画はこうだ。
田舎の女子高生と同居するおじいさんが亡くなる。その時手にしていた手帳を彼女が読み返すうちにドラマが進んでゆく。平行して、家族を失った男、この男は延々後ろ向きに歩く。ノーランの『テネット』のようなデジタル映像ではなく、ぼろぼろになり車にぶつかりながらも後ろ向きに歩く、歩く、歩く。

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この二人が交差して、片田舎の寒々とした家族の関係に不思議な変化をもたらしていく。もやもやした関係、例えば少女の父親と親戚の関係など、いかにも田舎にありそうなどろどろした社会を写しつつ、この少女は父親との関係がうまくいっていない。しかも母親もいない。

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この映画は、戦争、第二次世界大戦をダイレクトに突き刺している。その当時、戦時中に祖父が思い描いた日記やそこに描かれた絵の美しさ。人が人を殺し合う戦争とは裏腹に、祖父の心根の優しさがにじみ出る日記。その中に、山に隠されたものを巡って親戚が争いあい対立する。それを阻止しようとして自ら頭を石で殴りつける後ろ歩きをする男。彼がこのあと頭に巻く包帯の姿は特攻隊そのものだ。
 

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我々はもちろん戦争を知らない。

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しかしこの映画の監アンシュル・チョウハンはインド人で、彼もまた戦争を知らない。しかし知らなくても言い伝えを聞いたり想像したりすることは可能だ。祖父が赴いた戦場の悲惨さを想像することはできるだろう。
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