Death to 2020 Netflix
そうか、そうなのだ。2021年も半ばに差し掛かり、未来に歴史を振り返るとき、我々はどれだけ冷静に2020年を振り返ることができるだろう。ある落語家が「未来とは修正できると思っている過去」と表現したが、この映画は過去を修正せずにそのまま記録にしようとしているようだ。
フィクションである。したがってここに出ている著名なスターたちは言うまでもなく本人の名前で出演していない。2020年をコロナでくくるのはあまりにも簡単だが、ここでは別の視点からこの年を振り返ろうとしている。
次々に起こる山火事を写す冒頭のシーンから、グレタ・トゥンベリさんのメッセージやブレグジット、王室とメーガンの関係やトランプの弾劾裁判、ジョージ・フロイド事件などをめぐり、あらゆる人物がコメントする。このコメントがどれも的外れで笑わせる、という構成。
メディアや学者や政府の広報官などの中で、最も過激な発言をするのがサッカーママで、もっともまともなのが一般人だったりする。いずれにしても誰もが矛盾を抱えている。2020年を振り返る様々な事件や災害を前に、誰もがずれている。
この噛み合わない世の中を上質なジョークで綴るこの映画は、民主主義をも否定する勢いである。というかこれまで当然のように肯定されてきた様々な制度が、ごく一部の政治家や発言者、それを支持する者たちで大きく変化をもたらすという恐ろしさを示している。ある意味で恐怖映画だ。
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