エデン
Netflixオリジナルアニメ『エデン』を英語と字幕で鑑賞。
デジタル2Dアニメはなんとなくジブリと細田守さんを混ぜた印象だったが、監督の入江泰造氏はあの傑作『僕らのウォーゲーム』の原画を担当されていたようだ。どうりでイメージが重なるわけだね。
ずっとずっと先の未来の話し。ずっとずっと先だから、もう自分たちはこの世にいない。ロボットが美しい自然と共生している社会がそこにある。りんごがあちこちに散らばっている。そこに人間の赤ん坊が突然降りてくる、というお話。話しはどんどん飛躍して、この少女サラが大きくなって、ポッドに待機する35,000人という数の人間を呼び起こせるかどうかの物語。
少女の幼い頃は『風の谷のナウシカ』だったり、大きな樹がそびえる空間は『天空の城ラピュタ』だし、ロボット同士の対決は『エヴァンゲリオン』だったり、ありとあらゆる傑作アニメを凝縮させたうえ、『スターウォーズ』のシリーズを彷彿とさせるロボットや砂漠のイメージも蘇らせる。敵対するロボットの造形は、まるで『悪魔くん』に出てくるロンブロゾー。話し方はダース・ベイダー。
この人物がいったい誰なんだ?というのが物語の前半のサスペンス。そして主人公にある決断が迫られるのだが、これが究極の決断。この決断をどこまで受け入れるか?という問いに我々人類はまだ正面を向いて応じていない。
子供が見ても楽しめる映画だが、もし子供と一緒にこの映画を見る親御さんがいたら、ぜひこの映画の本当の意味を語り合ってほしい。そう思わせる映画だ。子供は未来であり希望だ。あの残酷な『プラットフォーム』ですら、最後は子供に希望を託して終わっている。先に死ぬのは親のはずだ。しかし親は本当に子供の未来とその環境について、真剣に真剣に考えているのだろうか。
この映画のタイトル『エデン』とはまさにアダムとイヴの話しでもある。エデンの伝説の樹とりんごはこの映画の軸となっている。人間が知恵の樹(禁断の果実)をかじったときから破滅への道が作られていたのではないか。スタインベックは『エデンの東』で旧約聖書のカインとアベルのカインを東へと逃亡させた。そして対立へ。人は人と諍い合うために存在しているのか。ところがこのドラマでは、人間が作ったロボットが平和を維持している。
究極の選択で主人公の選択がどこまで真実かを探る。すごい話しだ。
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