ファッション イン ジャパン 感性の時代から没個性へ
4章 1980年代 DCブランドの最盛期
要するにバブルの時代である。当時バブルだとは誰も気づいていなかっただろうが、40年も過ぎて見ると街がなく身の丈にそぐわない事態が日本に起きていた。社会人になって先輩から「君たちには年金なんか出ないよ。」と言われたことを思い出す。いまそれが現実となっている。「感性の時代」とも言われているこの時代は、直感的あるいは観念的な時代だったとも言える。その象徴としてこの企画ではアーチストのナム・ジュン・パイクが紹介されていて、彼のモニター作品を見たが今もよくわからない。しかし、天才パイクはおそらく、このモニターから垂れ流しになる”何か”について予言したと思う。その”何か”とは、いまでいう”フェイクニュース”だ。(ちょっと脇道にそれました、すいません。)
5章 1990年 渋谷・原宿系
1980年代半ばから我々世代は社会人となり、ぶくぶくに膨れ上がったバブルを体現するが、そのあぶくが弾けるのもすぐだった。しかし誰もその弾ける瞬間を見ていない。そしてバブル崩壊に向かう過程で、若者は日本人特有の”群れる”という状態、どこかに属することで崩壊した経済から見を守ろうとする。その時原宿には竹の子族などをはじめとする様々な”族”が終結し、そこから様々なファッションが発信されてゆく。そしてピークは女子高生ブーム。ほぼ全員がルーズソックスを履いていた。”ルーズ”という言葉の意味など誰も気にしていなかった。だらしなさをかわいいと思った時代。まだインターネットは全く普及していない。
6章 2000年代 世界に飛躍した「Kawaii」
1980年代を消費のピークとする日本は、1990年代にかけてファッションを買う時代から着こなす時代へと変化し、ある意味でその到達点が2000年代の「ゴシック系」や「ロリータ」へとなってゆく。個人的にもうこの頃はファッションになど興味もなかった。会社と家の往復だけで何も残らない。カジュアル服など見向きもしなかった。かといって高いスーツを買うでもない。要するになんでもいい。なんでもいいけどかっよくありたい。ここで登場するのがファストファッション。例えばユニクロだ。冒頭に書いたが、ユニクロの登場で日本のファッション業界はもう終わりを告げた。没個性、没消費社会への大転換だ。
(つづく・・・)
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