dalichoko

しょうもない

恐怖のセンセイ

Art of self defence 日本語タイトルが『恐怖のセンセイ』。これイマイチですね。

 

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暴漢に襲われた弱々しい会社員がピストルを買いに行くと「数週間かかる」と言われ、その帰りに通りかかったKARATE道場に吸い寄せられて入ります。白帯から黄色い帯に変わってどんどんやる気が出て、会社でもバカにされなくなるんですが、実は・・というお話。おバカなコメディかと思ったら後半はとてつもなく恐ろしい話になっていきます。すごい展開。コメディがホラー映画になるのね。怖いね〜。めちゃ面白かったです。


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主演はジェシー・アイゼンバーグ。昨日シャンテの予告編で『沈黙のレジスタンス』というマルセル・マルソーの映画に出てるのを確認しました。相変わらず幅広い演技。道場で出会うアンナという女性にイモージェン・プーツ。どこかで見た顔だなぁと思ったら『ファーザー』のお手伝いさん役でした。彼女はとてもいいですね。この映画の彼女の役は、前日に見た『プロミシング・ヤング・ウーマン』に完全に重なります。これについてはのちほど書きます。

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監督はテキサス出身のライリー・スターンズ。もともとミュージシャンを目指していたようですが、映画の中でも「ヘビメタを聞け」センセイが弟子に強要するシーンがあります。センセイが先生ではないのは、英語でsenseiと言っているからです。カラテの映画ですね。

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ところがだんだん猟奇的になっていくんですね。入門した最初は優しいんですけど、はまりこんでいくうちにだんだんダークサイドへ落ちてゆく。こういう一種のエディプスコンプレックスのような話は『地獄の黙示録』でだいたい説明がついちゃいますね。弟子がセンセイと対峙するシーンはまるで『レイダース 失われた聖櫃』でインディが剣を持つ敵と戦うシーンです。ラストはびっくりします。

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ネタバレになるので、あとは見てもらうしかないんですけど、ひとつだけ加えるには、このアンナという女性のことなんです。彼女は実力があるのに、黒帯になれないんですよ。女性だからという理由で、自分より実力の劣る男性が黒帯になるシーンがあって、「これって『プロミシング・ヤング・ウーマン』と同じじゃん。」と思ったんです。そう、この映画はある種のカルト的な集団を描きつつ、その中で最も実力のある彼女が虐げられている、という話でもあるんですね。これすごいことですよね。こういう現実がまだまだ存在する、しかもかつてはウーマンリブとか平等とか、アメリカってジェンダーとかで最先端だと聞かされてきたじゃないですか。でもいまだの女性の大統領が出てませんしね。

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ドナルド・トランプが大統領になったのだって、相手がヒラリーだったからですよ、きっと。世界には『女性のリーダーたち』が」主流じゃないですか。ニュージーランドのジェシンダ首相などはすごいですよね。そして彼女の対立候補も女性だったりして、女性とか男性とかではなく、人物本位。そして女性だからというビハインドはない。ところがアメリカってまだまだそういう国なんですね。

てことは日本は・・・・?

もう終わりにしよう

(=^・^=)

 

 

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