83歳のやさしいスパイ
これね、コメディタッチのドキュメンタリーですごーく面白いんですけど、面白いだけでは足りないことはダイレクトに描かれてます。町山智浩さんがラジオで解説されていましたが、とても感動しました。
高齢老人が高齢者施設に潜入して、依頼人の親が虐待されているらしいという情報の証拠を押さえるために新聞で公募されるんですね。ここでもうお笑いなんですけど、採用されたセルヒオ老人はスマホとか使えないんですよ。ドキュメンタリーらしいんですけど、ほとんどフィクションのような世界です。
セルヒオさん、スパイなんですけど、とても真面目で人がいいので、女性の人気が上昇していくのね。この辺の表現が実に面白い。会話が噛み合わないんですけど、だんだんセルヒオさんのことを好きになっていくんです。
スパイで潜入したのに、そのうちいろいろな女性から告白されたり相談されたり、どんどん頼りにされていくんですね、スパイなのに。このあたりからドラマは現実を掘り下げ始めるんです。
セルヒオさんが見たり聞いたりした現実は、この映画の撮られたチリの国の話ではないんですよ。日本なんかもっとシビアな現実でこういう状態になっていると思うんです。最後の結末は見ていただくしかありませんが、この施設にいる皆さんの心の底にある気持ちが示されます。明るく楽しい映画なのに・・・
とても感動しました。素晴らしい映画でした。
(=^・^=)
★
ブロトピ:映画以外の記事で!ブログの更新をブロトピしましょう!!
こんなブログもやってます(=^・^=)
KINENOTE
Filmarks
Muragon
seesaa
Livedoor
楽天ブログ
ameba
wordpress
Hatena
にほんブログ村
人気ブログランキング
Twitter
Facebook