とてつもなく面白かった。平凡な生活を送る人々、それは自分も含むが、あらゆる人々に夢を与えるドラマだった。
モブキャラという、ゲームの背景にしか存在しない人物が意思を持って世界を変える、という話。

同じ毎日、同じ生活、同じセリフを語るガイ。彼は銀行マンなんですね。そこに銀行強盗が入ってくる。でもこれもまたルーチンなんです。いつものこと。このフリーシティにはサングラスをしたプレイヤーが訪れてがんがん銃を撃ちます。そしてガイや友人の警備員バディは、ただそこにいる人。だから時々銃で撃たれたり車に轢かれたりする。

ガイは仮想空間のキャラなんですが、そこにかっこいい女性が現れて、彼のハートを刺激する。そこから彼は、キャラがしてはいけない行為をして、このゲームの世界の謀略に気づいてゆく。

最後の30分は興奮で椅子から飛び上がりそうになる。ガイが自らの意思で生きようとすると、そこに現れる同じような顔をした筋肉もりもりの敵。この二人のバトルは抱腹絶倒だ。
ゲームというと
任天堂。マリオを徹夜で挑戦したのはまだ20歳の頃だったか。あの頃の自分が、バーチャルワールドの中に飲み込まれたようだ。もはやゲームは単なる遊びではない。夢を叶える現実なのだ。しかし、AIのあまりにも巧妙な進化は
キューブリックが示した『2001年宇宙の旅』のHALのようでもあり、それを思うとすこし恐ろしさも感じさせる。
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