サマー・オブ・ソウル (エンドロールが終わっても席を立たないで)
いつもしょうもないブログを読んで頂いて申し訳ありません。
今回もしょうもない内容なんですけどね、でも、これはなんとか見てほしい映画。今年のベストワンかもしれません。『アメリカン・ユートピア』とこの映画が同率首位って感じかな、個人的に。やばいです。涙なくしては見られない。できれば大きな画面の大音響で見てほしい映画。美しい映画です。美しさこそこの映画の目指した高みの部分だと思います。絶対見てほしい。絶対に!
ハーレム文化祭です。『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』。(←より詳しくはこちらをポチ)びっくり仰天の素晴らしい映画だった。こんなに凄いとは思わなかった。
この感動をうまくお伝えできないのが悔しいです。どう説明すればいいのでしょう。
時は1969年。同じ年に開かれたウッドストックのコンサートはとても有名です。フラワームーブメントの代表とも言われるイベントですね。その傍らで同じ年のハーレムで黒人だけの文化祭が開かれていました。その映像が50年以上も倉庫で眠っていて、その封印が解けた、という映画です。
彼らのダイナミックで自信に満ちたステージを見るだけでお腹いっぱいなんですが、このイベントの背景となってる当時のことが丁寧に重ねられてゆくと、映画の雲行きが変わっていくんですよ。これがすごい。単なる演奏会ではないんです。どなたかが言ってましたが、「これは革命ではないか?」と。その通りだと思う。
当時、この文化祭に出演したアーチストとそれを見た複数の観客などが、この映像を見て涙するわけですよ。それはその映像の美しさ、演奏の迫力、そういったものだけではないわけです。当時、1969年という年の前後にどういうことが起きていたか?を想像すると涙なくしてはこの映画を正気で見ることができない。アフロヘアーの彼女たちの姿もまた極めて象徴的なんです。
貼りました。みつけてみてくださいね。