dalichoko

しょうもない

ドーナツ経済

イギリス人のケイト・ラワーズさんが書いた本をたまたま見かけて衝動買いしてしまいました。
なかなか重みのある本なので、正確にこの著書のすべてを伝えることはできませんが、要するに昨今企業にも求められているSDGsにまつわる話題とも言えます。ただし、単に環境について掘り下げるという話題ではありません。

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フラワーズ博士は、過去の偉人の言葉をまず並べます。学ぶとはどういうことか。
「いかに学んで、忘れ、ふたたび学ぶか?」トフラー
「実務家は過去の経済学者を盲信する。」ケインズ
「最初に学んだことをあとで捨てるのは難しい」シュンペーター
など、いかに古い考えから脱却するか?という前提条件を置いているわけです。答えは極めて簡単なのだが、簡単なことを理解できずに人類は存亡の危機を迎えている。断崖絶壁です。

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第一章 目標を変える GDP→ドーナツ
最初からびっくりするのだが、ラワーズ博士は「巣の中のカッコウ」について説明する。ミロス・フォアマン監督、ジャック・ニコルソンとルイーズ・フレッチャーなどがアカデミー賞を獲得した『カッコーの巣の上で』がよぎる。刑務所かた逃れるために精神疾患を装って精神病院に入院し、その抑圧的な環境と戦うという物語。

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この映画がテレビで放映されることはもうないと思いますが、カッコーは自分で自分の卵を育てない、他の鳥の巣に卵を置いて、孵化したら他の鳥を巣から追い出して乗っ取るという性質があるそうですね。このたとえからカッコーは”のけ者”の代名詞とされているんだそうです。いまさらですが、フォアマン監督の『カッコーの巣の上で』のタイトルの意味がわかったような気がします。ジャック・ニコルソン演じるマクマーフィーがのけ者として追われてゆく。

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2050年には魚よりプラスチックが海中に多くなると言われる世界で、我々が経済成長の尺度として使ってきたGDP(国内総生産)ではなく、地球という生き物を生かすために、我々は過去の全ての常識を捨て去り、価値観を変えていかなければならないのではないか?とい問いへと進んでいきます。
日頃捨てられる食料の10%で世界中の飢えをなくせるとか。都市人口が全人口の半分を超えたとか、数字を羅列することだけでこの著書の危機意識が伝わります。

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ニュージーランドの若きリーダー候補、クロエ・スワーブリックさんとラワーズ博士のツーショットもまた刺激的でわくわくしますね。
つづく(=^・^=)
 
 
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