コレクティブ 国家の嘘
『コレクティブ 国家の嘘』を鑑賞。
ルーマニアのドキュメンタリー。世界各国の賞で話題をさらった作品。
簡単にプロットを説明すると、まずライブハウス(コレクティブ)で火災が起きる。
多くの死傷者を出しながら、病院に担ぎ込まれた患者から感染が広がり死者がどんどん増えていった。
それをルーマニアのタブロイド新聞(スポーツ紙)が調べたら、病院の消毒薬が10倍に薄められていたことが判明する。
この件で国務大臣が罷免され、新たな実務は大臣が疑惑と向き合うが、なんとこれが国家的な疑獄が隠されていたことでさらに混乱が広がる。
病院の患者からウジ虫が出てきたシーンはおぞましさに目を背けてしまった。これはひどい、ひどすぎる。とてつもなく恐ろしい話しだ。
この混乱に乗じて国政選挙に突入するという展開になるのだが、最後に示された結果は想像を絶する恐ろしいものだった。国家を動員して私的な利益を得ていた人たちが見てみぬふりをして患者が亡くなってゆくことを誰も止められない。
日本は来週選挙投票が行われる。この映画がせめてもの抵抗になるのかどうかわからないが、この映画で示されたルーマニアは日本だ。これは対岸の火事ではない。
町山智浩さんのラジオ解説(書き起こし)はこちら。
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貼りました。みつけてみてくださいね。