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しょうもない

6アンダーグラウンド Netflix

ハリウッドで最も高額のギャラを得るライアン・レイノルズと壊し屋のマイケル・ベイがタッグを組んだ超大作がNetflixでリリースされた。すさまじい映画だった。『6アンダーグラウンド


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むちゃっくちゃな映画である。冒頭のカーチェイスシーンから声が出てしまう。映画全体で「ああああ!」の連続。こんな映画に150億円もかけることができるNetflixの偉大さが伝わる傑作だった。

主人公のライアン・レイノルズはともかく共演者も見どころ満載だ。まずは美しきメラニー・ロラン

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衝撃の『イングロリアス・バスターズ』から10年。まだまだこのボディラインである。不死身の女性スナイパーを演じる。

そして、ベン・ハーディは『ボヘミアン・ラプソディ』でロジャー・テイラー役を演じたナイスガイ。

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彼のアクロバティックなアクションもまた声を出してしまうほどすごい。猿のように高層ビルを飛び回るシーンを俯瞰から捉えるカメラがすごい。スタントを使っているのだろうが、それにしても魅力的だ。圧倒される。

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もうひとりのスナイパーはコーリー・ホーキンス。『イン・ザ・ハイツ』でタクシー会社のリーダーを演じた彼もまた、この映画の軸となる役を演じる。かっこいい!!クール!

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大金持ちのリーダー、ライアン・レイノルズ演じる主人公がトゥルギスタンという中東の独裁政権を転覆させる、という物語なのだが、この際物語はもうどうでもいい、という破壊の連続。いかにもマイケル・ベイ!というシーンが次々に休みなく続く。よくもこんなしょうもない話を映画としてまともに成立させるものだと、見終わってからも開いた口が塞がらないような”あんぐり”した気分にさせる大作だ。

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物語はどうでもいいが、ひとつだけこの映画は重要なことを示す。アメリカという国が独善的で、テロもなにもかもアメリカが生み出したものだとセリフで語られるシーンがある。原油価格を調整するため、アメリカがテロを生み、そのテロにロシアが兵器を与えるという悪循環。平和とは無縁のこの破壊的な映画は、重機や戦闘機がそれぞれの国の国防に関わるもので、それが国家に利益を生み出しているという現実をもこの映画は示すのだ。
どんなフィクションでも、背景となる映画が作られた目的が曖昧だったりすると全く感動が及ばない(昨今の映画はほとんどこれだ)が、この映画の根底にはアメリカという国への不信感がしっかりと描かれている。アメリカが世界の警察だ、などという横暴で傲慢な姿勢はもうこの先通用しない。しかしアフガンのように、アメリカがバランスをもたらした第三国から撤退することもタリバンのような暴力革命で政権を獲得する政治が許容される。
この映画の暴力的で破壊的なあらゆるシーンは、世界がさらなるカオスに突入していて取り返しのつかない状態にあることを暗示させているような気がする。
 
 

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