パーフェクト・ケア J・ブレイクソン
"I care a lot”がオリジナルタイトルだ。「看病しまくるぜ」みたいなニュアンスか。
ひとことで言うとぶっ飛んだ映画だ。
後見人事業というのがあって、高齢者の財産を立場を利用して自分の利益にするというビジネス。ロザムンド・パイク演じる主人公がとにかくかっこいい。丸いサングラスや原色がまばゆいワンピースを見にまというこの女性は、弁も達者で判事からの信頼も厚い。時々吸うたばこの煙を鼻から吐くような女性。すごくかっこいい。
そして・・・
ダイアン・ウィーストである。どこかで見た顔だなぁと映画を見てる間ずっともやもやしてたのだが、最後のテロップでギクッとした。『ハンナとその姉妹』『ブロードウェイと銃弾』いずれもウディ・アレンの映画で2度のアカデミー賞を受賞した名優。個人的には『ハンナとその姉妹』だろうか。あのウィーストがまさに怪演にふさわしい暴れっぷりで感動。主人公もしたたかだが、その主人公が狙いを定めて後見人となる老女もまたさらにしたたか。
さらにさらにそのうわまえをはねるようなしたたかなボスを演じるのがピーター・ディンクレイジ。この映画には善人が一人もいない。騙し合いの騙し合いだ。財産を持つ高齢者を騙して金儲けする仕組みは日本にもある。それを大胆に展開するこの物語は笑えるようで笑えない現実を見る側に提示する。いかにもしたたかな映画。
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貼りました。みつけてみてくださいね。