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しょうもない

激動 日本左翼史 池上彰・佐藤優 「学生運動の高揚」

第2章は学生運動の高揚。1965〜1969年の4年間のことが書かれている。戦後左翼史の中でも凝縮された時期と言えよう。

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アカシアの雨がやむとき
という歌がある。水木かおるさんが歌詞を書いた歌。
これこそ何をやっても無駄だった、という学生運動の敗北と虚無感を描いた名曲だ。
この頃、ベトナム戦争が始まる。当時、日本にもベトナム戦争野戦病院が日本にもあったそうだ。
ところでこの時代の学生運動は大きく東大と日大の運動が暴徒化する。運動の対象は東大が医学部生の無給労働、日大が使途不明金をめぐる対立などで激化する。
それぞれ1時間ものの映像が今も残る『日大闘争の記録』は見応えがある。
ここで注目するのは企業の存在だ。「日大アウシュビッツ」とまで唱われた日大が企業献金をしていた事実が明るみにでる。先ごろも日大理事長が巨額の脱税で摘発されるなど、歴史的にこの大学は不正の歴史を抱えているようだ。そして体育会系の強い日大から企業は人材を採用し、企業への忠誠を求めてゆく。闘争に敗れた新左翼は企業に飲み込まれて、次第に社会党の指示も冷え込んでゆく。
高度成長が価値観を多様化させてゆく時代である。
 
つづく・・・
 
 
 

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