バンクシーがかねてからターゲットにしているのは政治だ。その先には戦争がある。政治と戦争は常に背
中合わせで
紙一重の緊張が常に付きまとう。最後は力でねじ伏せる、というのが常套手段だ。

この「ボム・ラブ」という作品の皮肉。この少女が果たして戦争から世界を救うのか、という恐怖だ。
バンクシーは「世界をよりよい場所にしたがる人間ほど、危険なものはない。」と発言したこともあり、権力の恐ろしさをも示すものだ。

バンクシーの初期作品の傑作「ターフ・ウォー」は思わず
吹き出してしまうような作品だ。この
チャーチルを皮肉った作品はターフを「芝生」ではなく「領土」という意味で示すものだ。このパンクロッカーのような
チャーチルを反体制の象徴とする皮肉には驚かされる。


この
ブレグジットという作品を巡っては、この作品の公共性を建物の持ち主と行政が争うという愚かな事態に発展したらしい。政治も経済も関連があり、そのバランスが崩れることで戦争という事態につながる可能性を具体的に示すものだ。
ゲリラ的に壁画を無断で描いて、その価値を世間に委ねる手法は刺激的だ。
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貼りました。みつけてみてくださいね。

