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しょうもない

聖書 ジョージ秋山

まさかいまさらなにかの宗教を支持しようとかそういう意思はない。たまたま手に入れた「聖書」は、あの「浮浪雲」のジョージ秋山さんが書かれた本である。2005年に幻冬舎から出版されている。

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ギリシャ神話もそうだが、聖書もまともに順序立てて読んだことはない。部分的なエピソードは映画や小説でも時々紹介されているが、そうしたバラバラの記憶が1本に繋がった。
例えばジェフリー・アーチャーの「ケインとアベル」これはまさに聖書でいうアダムとエバの息子で、人類史上最初の殺人事件とも言われている。
チャールトン・ヘストンが出ている『天地創造』や『十戒』などはスペクタクル映画として鑑賞した。
メル・ギブソンの『パッション』はまさにキリストの話であり、『ダ・ヴィンチ・コード』だって聖書にまつわる話になっている。
ほかにも「バベルの塔」や『ソドムとゴモラ』、『サムソンとデリラ』など、ちょっと思い浮かべただけでも多くのドラマが聖書には詰まっている。デフォルメされているものを入れると、ほぼ全てのドラマは聖書からのパクリだ、とも言えるであろう。
 
このように様々な聖書のエピソードが、多くのドラマに置き換えられているという意味で、聖書を一度は読む価値があると思う。
 
しかしジョージ秋山さんがこの本に込めた狙いはそれだけではない。
聖書と現代を照らしているのである。

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エスが十字架を背負ってゴルゴダの丘に向かう。人の罪を全て背負って歩く姿は普遍的だ。この戦車はまるでイスラエルに侵攻する軍を思わせるものだ。
 
この本は6巻構成で、手に入ったのは5巻までだが、それぞれの本の巻末にQ&Aが並んでいて、ここだけ読んでもためになる。例えば「聖書は誰が書いたのか?」とか、「預言者と予言者の違いは何か?」「カトリックプロテスタントはどう違うか?」など、聞かれても正確に答えることができないことをわかりやすく丁寧に解説している。そしてそれがドラマ本編と呼応しているので、とても印象に残りやすい。
 
今回はここまでとするが、聖書のエピソードで面白そうな部分があれば、例えば映画のシーンなどを交えてここで紹介してもいいかもしれない。

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