聖書 ジョージ秋山
ギリシャ神話もそうだが、聖書もまともに順序立てて読んだことはない。部分的なエピソードは映画や小説でも時々紹介されているが、そうしたバラバラの記憶が1本に繋がった。
メル・ギブソンの『パッション』はまさにキリストの話であり、『ダ・ヴィンチ・コード』だって聖書にまつわる話になっている。
ほかにも「バベルの塔」や『ソドムとゴモラ』、『サムソンとデリラ』など、ちょっと思い浮かべただけでも多くのドラマが聖書には詰まっている。デフォルメされているものを入れると、ほぼ全てのドラマは聖書からのパクリだ、とも言えるであろう。
このように様々な聖書のエピソードが、多くのドラマに置き換えられているという意味で、聖書を一度は読む価値があると思う。
しかしジョージ秋山さんがこの本に込めた狙いはそれだけではない。
聖書と現代を照らしているのである。
この本は6巻構成で、手に入ったのは5巻までだが、それぞれの本の巻末にQ&Aが並んでいて、ここだけ読んでもためになる。例えば「聖書は誰が書いたのか?」とか、「預言者と予言者の違いは何か?」「カトリックとプロテスタントはどう違うか?」など、聞かれても正確に答えることができないことをわかりやすく丁寧に解説している。そしてそれがドラマ本編と呼応しているので、とても印象に残りやすい。
今回はここまでとするが、聖書のエピソードで面白そうな部分があれば、例えば映画のシーンなどを交えてここで紹介してもいいかもしれない。
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貼りました。みつけてみてくださいね。