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しょうもない

表現の不自由② 大橋藍ほか

表現が閉ざされた作品は「平和の少女像」だけではない。たまたまあいちトリエンナーレで注目度が上がっただけだ。逆説的にいうと、この状態を世間に知らしめる役割をあのあほんだらの市長は担ってくれたのかもしれない。◯◯となんとかは使いようだ。

この小さな展示ホールの中でお腹いっぱいになるほどの情報が掲げられているのだが、過去の検問年表(検問という言葉事態も前時代的だが・・・)を見ると、戦後1950年から始まっている。

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そしてその矛先は、学生の卒業制作にまで及んでいるらしい。大橋藍さんの「アルバイト先の香港式中華料理屋の社長から「オレ、中国のもの食わないから。」と言われて頂いた、厨房で働く香港出身のKさんからのお土産のお菓子」はあいた口がふさがらなくなるような作品だ。

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大橋藍さんがひとりひとり丁寧に説明されている姿が健気でもらい泣きしそうになる。(写真の左下の足元は大橋藍さん)この作品のタイトルをもう一度整理するが、社長とは日本人だ。日本人の中華料理店の社長が「中国のものを食べない。」と香港土産に嫌悪感を示す。この社長の頭のレベルはともかく、これは無知からくる偏見そのものだ。この社長は恐らく台湾と中国の違いもわからず中華料理店を営んでいるのではないだろうか。それにしても「中国のものを食べない。」とはどういうことだろう。

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丸木位里+赤松俊子作「ピカドン」は1950年の作品。共産党機関紙「アカハタ」の影響で処分を受けた作品。

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「九条俳句」はしびれる。詠み人知らずだが、俳句サークルで1位に選ばれながら、公民館から展示を拒絶される。

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豊田直巳の「叫びと囁き」はまさにベルイマンの映画タイトルのようだ。豊田氏はチェルノブイリ原発事故なども記録している方で、この福島を題材にした作品の中に原発反対を示す内容のものを展示場側が強引に撤去を命じた事例。憲法21条に反することをメディアを通じて訴えたら撤回したらしいが、表現を圧殺しようとした履歴は消せない。しかも行政側の独断行為でこれが行われている。

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どうしたんだ!ニッポン!

いいのかこれで。それでもあなたは与党に投票するつもりか?

 

 

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