2019-01-01から1年間の記事一覧
まさかと思うが、車寅次郎は大嫌いだった。 娘や若い方に聞くと、同じことを言う。「なんか寅さん苦手~」みたいな。 結局年内に「男はつらいよ」を全作鑑賞には至らなかった。そこに悔いはないく、また繰り返しこのシリーズを見直すことを予感させるほど素…
40年かけたシリーズの最後がこれか・・・ 心からがっかりした。なんの感動もない。一瞬ウルっときたのはオープニングだけ。 それは自分に対する気持ちだろう。よくぞ42年も追いかけたと。 しかし作品はボロボロ。タイトルの時点で結末は読めているし、展…
年の瀬になるとどうしても見ておきたい映画が何本かある。 その中で「素晴らしき哉、人生!」It's a Wonderful Lifeは格別だ。 ウィキペディアを読むと、なんとこの映画が当時(1946年)大コケしたと書いてある。彼の人生を賭けて映画会社を創設し、満を持し…
ラグビーワールドカップ開催中、極めて印象に残るコマーシャルが流れて、こちらもラグビーに劣らず感動した。 レフェリーのナイジェル・オーウェンさんが出ているエミレーツのCMは笑える。 そして三菱グループの高畑充希さんが出てるCMもユニーク。 古く…
★明と暗の境界線 1、70年代の再現 この映画の設定は、おそらく間違いなく1970年代、ブロンクスあたりのスラムを再現している。今は当時のようなスラムではないと聞くが、のちのニューヨーク市長がブロークンウィンドウ理論を導入し、壊されたり落書き…
★真実はない、ウソだらけ 是枝裕和監督のテースト満載の映画だった。冒頭の美しい秋の木々が広がる中に小さな一枚の緑色の葉が残っている。この緑の葉こそ、主人公のファビエンヌ。老いてなお女優として活躍する彼女の姿は、枯れた葉の中に残る一枚の緑の葉…
『エクソシスト』ディレクターズカット版を見なおした。 これは現代の若者と子を持つ親、あるいは教師などが見なおすべき映画だった。 この映画の主題は「心の隙間」である。 父親不在で母親(女優)も忙しい娘リーガン。 そして母親を亡くして心の傷が癒え…
昨日見た「イエスタデイ」があまりにもよくて、そしてなんといってもリリー・ジェームスさんが素晴らしいわけである。 彼女はかつて実写版「シンデレラ」(ケネス・ブラナー監督)に抜擢されている。ディズニーのアニメを実写化するシリーズの初期作品だが、…
町山智弘さんが「アパートの鍵貸します」の解説をされている映像を拝見した。 その中でビリー・ワイルダーがハリウッドの映画システムで予定された映像をムダなくきっちり撮りきる、という映画監督だったことを教わる。 話題を変えるが、例えば黒澤明監督な…
ドキュメンタリーの歴史でいえば、日本映画では大部屋が存在した映画会社がすべてを製作していた時代を経て、テレビの供給とともに広がってきた。大資本から解き放たれた金のない才能のあるアーチストがドキュメンタリーに進む。今村昌平、大島渚、最近だと…
8年生、という感じでしょうか。13歳。小学生でもあり中学生でもあり、大人ではないけど子供というにはぽっしゃりしている。主人公の彼女がすごくかわいい。そしてなんとなく冒頭のシーンからずっと漂う孤独感。必ずしもさわやかな映画とも言えず、かとい…