dalichoko

しょうもない

がっかり

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40年かけたシリーズの最後がこれか・・・

心からがっかりした。なんの感動もない。一瞬ウルっときたのはオープニングだけ。

それは自分に対する気持ちだろう。よくぞ42年も追いかけたと。

しかし作品はボロボロ。タイトルの時点で結末は読めているし、展開に驚きはない。

 

ではこのシリーズが残した価値はないのか?というとそういうわけではない。42年の総てがムダというわけではない。

 

1970年代から始まるシリーズは、当時暗い映画が多かったアメリカ映画の印象を一掃したという価値がある。ニューシネマ、フラワームーブメントなど、アメリカという国の矛盾とルーカスと彼の父親像が対比している。特に『新たなる希望』は明るく我々を興奮させた。あのエンディングでレイアを中心左右にルークとハン・ソロが並ぶあのシーンが懐かしい。

 

しかしその後この映画は次第に暗い家族の諍いを描くドラマに変化してゆく。もともとルーカスはこのドラマを家族と倫理の物語にするつもりだったようで、三部作の最後でダース・ベイダーが死に、ジェダイが残るといエンディングは正しい。

 

より暗い映画に陥ってゆくのは『ファントム・メナス』より後だ。ダース・ベイダーが降臨するまでを語るドラマは、嫉妬と妬みが銀河に影響するという、今思うと不思議な展開だ。アナキンの心の変化をつぶさに追いかけるドラマは、最後に師匠であるオビ・ワンとの壮絶な戦いで終わる。

 

そして本作。

 

はっきり言えば愚作だ。決してエイブラハムの責任ではないのだが、今考えるとルーカスの手を離れた時点でこの映画の破綻は約束されていたとみるべきかもしれない。ディズニー映画というバックボーンにより、我々は表面的にこれらの映画に気持ちを揺さぶられるのだが、それはマーケティングによるものであって、作者が真に描きたいという欲求により作られたものではない。要するに客寄せのため、稼ぐことだけを目指した映画だ。

 

この映画を単体で楽しむことができるか、というとそれもまた物足りない。

 

この待ち焦がれた40年をムダにしたとは思わないが、この映画はひどい。ひどすぎる。

(=^・^=)

  

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