色々取りざたされている『スカイウォーカーの夜明け』である。
概ね評価は悪い。
このシリーズの呪縛、それは『帝国の逆襲』にある。今回もし最新作が不評だとすると、”三部作”という呪縛の源となったこの映画が、すべての原因とも読みとれる。くどくて大げさだが・・・
このシリーズで最も評価が高い名匠アービン・カーシュナーが監督した『帝国の逆襲』だが、ここでルークの父親がダース・ベイダー(アナキン)である、という衝撃的な告白によりこの物語は大きく転換したのだ。親が息子の腕をちょん切り、悪の道へといざなおうとする。
ジョージ・ルーカスは『ファントム・メナス』以降のEP1~EP4までを、自らメガホンを取って終結させようとした。(噂によればこのシリーズはルーカスの元妻への嫉妬心が作り出したそうだ。)これは終わりが見えた旅だった。アナキンがダース・ベイダーになる、という結論が明らかなことを前提の物語なので、なんの矛盾もズレもなく、概ね期待に応じたと言えるであろう。
しかし、
EP7『フォースの覚醒』から始まる物語は、我々40年前から追いかける者も、新たにファンになった若い方も、”行く先が見えない”という不安と期待が支えてきたmのだ。もしかすると『帝国の逆襲』を上回る驚きと衝撃が待ち構えているのではないかと思った方も多かろう。
ということで、3部作という、よくよく考えると欲張りなご馳走を狙ったディズニーが、この仕組みの限界を露呈したことが”がっかり”の源であった。というオチなのだが、シリーズ最高傑作が呼び起こした”不安と期待”という仕組みは、映画などドラマの基礎でもあることを知らしめてくれる。
最後に、もしこのシリーズを続けたいのなら、007や寅さんみたいに1話完結にすることをお勧めする。僭越ですけどね。
(=^・^=)
古いSW系の記事もお時間があればお読みくださいませ。
・最後のジェダイ (最後のジェダイ、The Last Jedi)
・がっかり