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しょうもない

老いるショック!

正式なタイトルは『マンションの老いるショック!』(松本洋著、日本橋出版)である。
 

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分譲マンションを取り巻く環境。それはマンションが”都市化”の代表例という意味で、現状の日本全体を象徴するような内容で興味深い。
 
バブル期をピークに住宅の資産価値は大きく変化したが、中でも分譲マンションの受けたダメージと変化は大きい。リゾートマンションを例にとれば、売れないだけでなく相続も放棄され持ち主不在の空き家が増えている。さらに温泉付きリゾートマンションに、リゾート目的ではなく実需する居住者が増え、週末に温泉目的で訪れた利用者が混雑した温泉に入れないまま帰る、という事態が象徴的だ。
 
今年法案が可決された「認定制度」とは、マンション管理を数値化する通信簿。それは管理組合で契約する保険料の割引きや売買価格、融資条件などにまで反映される制度らしい。ここにも大きな格差が生まれるだろう。管理難民となるマンションも増えるのではないか?
 
滋賀県のあるマンションが行政代執行法により除却されたらしい。これは大変なことだ。分譲マンションが法律の手で捨てられたのである。ここまでくるとオブジェのようにも見える。
 

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これは建物の話しだと思えばまだいいが、ヒトそのものにかかわる問題だともいえる。捨て去られる老い。1970年代のオイルショックは成長経済下の一種のバブルだが、今回はデフレ下の問題である。オイルではなく”老いる”ことは捨て去られるという意味なのである。
 
 
 
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