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しょうもない

GENKYO 横尾忠則


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ちょっとショックが大きかった展示だ。

GENKYO 横尾忠則

 

ショックの要因は、自分がいかに横尾忠則を知らなかったか?というショックが大きい。この偉大で突然変異のようなアーチストをある意味否定し、ある意味肯定していた自分がいて、大島渚の『新宿泥棒日記』がひとつの印象だ。しかしそれは彼の極めて小さな一部でしかなかった。

現代美術館の入り口を入り「神話の森へ」というエリアから最後の現況(現在80歳を超えた仕事ぶり)に至るまで、彼の由来(原郷)から現況までを並べる企画は、大きな日本の歴史を超えた壮大なスケールだった。とにかく驚いた。

 

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前半は横尾の初期作品を紹介するのだが、二次元から三次元を意識させる一連の作品に目をみはる。鏡や骨などのモチーフは若き日の横尾が”死”を意識していることを伺わせる。特に三島由紀夫へのシンパシーが強烈だ。その後「多元宇宙論」の中で、技術的にはカンヴァスの上にカンヴァスを重ねる作品を連ね、内容は戦争などを意識させる。作品をよく見ると美空ひばりさんがデビューした頃の姿がうっすらと映されるのは、戦後の希望を示すものだろう。

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1960年代後半からは、いよいよ彼が飛躍する時代。時代は混乱に混乱が重なるカオスの中、その混乱を自らの血肉にして作品を送り出す。「リメイク・リモデル」では滝というイメージを反復するこで壮大なインスタレーションを作り出す。反復という作業のなかで交感神経と副交感神経、つまり意識と無意識の中で生み出される彼のイマジネーションが圧倒的な迫力で示される。

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ここから彼の作品、彼の頭の中には、国境を超える。つまりひとつのイメージの中に様々なシーンを重ねてゆくイメージをより進化させ、ゴールなき芸術の普遍性を追求してゆく。自分が横尾忠則を少し意識したのはこのグラフィックの時代だ。彼の交友関係は多岐にわたり、絵画というフレームを超えた現代美術やポップな世界、あるいは映画や演劇(天井桟敷との連携)などを超え、スケールアップしてゆく。

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