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しょうもない

GENKYO 横尾忠則とは何者か?

広大なスペースをもつ現代美術の立体的な作品を次から次へと展示するここ東京都現代美術館で、なぜ横尾忠則が紹介されるのか?については、その場に行けばすぐわかる。彼が二次元的な”絵画”というフレームから逸脱して、抑えきれないインスピレーションを解き放つアーチストであることはすぐわかる。しかし・・・

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横尾忠則はいったい何者なのか?という問いに対する正確な回答はここで得ることができない。彼が次々に生み出す作品とその時代をイメージするのが精一杯で、彼自身がいったいどんな人物なのか?についてはまるでわからない。より混乱へと導かれてゆく。
「地球の中心への旅」というカテゴリーでは、彼が絵葉書などで収集した滝の写真を天井まで並べた作品から、次は内面へと向かう。彼の若い頃に接した小説や映画などのモチーフがここに並ぶ。

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いつ頃の作品か不明だが、黒澤明監督の『わが青春に悔いなし』や、ターザンの映画、えついは江戸川乱歩などの作品をイメージした作品が並ぶ。当時の黒澤作品の左翼性と、その後の三島由紀夫の愛国的右翼性が彼の中で普通にクロスオーバーしているのだろうか。そしてここから彼は「死者の書」というエリアに入り込んでゆく。

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彼は養父母のもと兵庫県西脇市で少年時代を過ごし、終戦を迎える。彼の戦争の記憶は、生死ということのほか、空襲で赤く燃え上がった赤い空だ。この赤というイメージで生と死に直結するのは、生き物の体をめぐる血液にも重なる。空襲で大勢に人が死に、その人達の体を流れる血液が、彼の作品にも投影される。

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