ゆず さいたまスーパーアリーナ
2階席の角、ステージは遠いが悪い席でもない。16時開園前の会場は満員。グッズ売り場は長蛇の列。
開演前に一緒に踊る練習映像が流されたりして盛り上げる。盛り上げるのだが、まだコロナ禍ということもあって、かつてのような狂気的な盛り上がりはない。それでも定番のラジオ体操が始まる。
ステージ中央にそびえる巨大なセット。
とにかく感動する。これはライブというよりエンターテイメント。ショーそのものだ。途中で北川悠仁さんが会場に客層年齢を聞くいつものシーンがあるのだが、10歳未満から70歳以上まで、その幅広い支持が彼らの魅力だ。
ニューアルバム『PEOPLE』からの楽曲を中心に繰り広げられるライブは、二人の弾き語りとは趣きを変え、バンドをバックに迫力ある音を繰り広げる。要所で効果的に使われるチェロの音が印象的だ。
途中のじゃんけんタイムでは、北川さんがいつものかぶり物で盛り上げたり、イリュージョンで楽しませたり飽きさせない。クライマックスの『夏色』では、写真撮影OKとなり、例のごとく客席の中を二人が練り歩く。
アルバムなどで聞く二人のハーモニーは、ライブになると激しさが増す。特に岩沢さんの高音がライブになると強く印象的だ。二人の声質は似ている。似ているからこそ補えるライブの緊張感は格別だ。
『夏色』で毎回盛り上がる「もう1回」コールもできず、ファンは団扇を降って呼応する。ゆずのライブの在り方は常に観客からの呼応を意識していて素晴らしい。
アンコールもなく終わりを告げるラストは感動的で美しい。
今さらだが『夏色』がライブを盛り上げるだけでなく、素晴らしい楽曲であることを印象づける。
ゆっくりゆっくり下ってくこの曲のサビで♪何もしてあげられないけど少しでもそばにいるよ♪という部分は今さらだが泣かせる。コロナで傷ついた人々に優しく伝えるメッセージ。柔らかい歌詞とは裏腹の激しい曲に心が躍る。素晴らしい曲だ。そしてこの曲の後に『ALWAYS with you』で♪いつかともにたどり着ける♪で終わるライブは極めて巧妙に構成されたライブだったと思う。
1、君を想う
2、NATSUMONOGATARI
3、歩行者優先
4、手暗がりの下
5、雨と涙
6、六角形。
7、風信子(映画『とんび』)
8、あの手この手
9、風吹ク街
歓喜(換気)の歌
10、奇々怪々
11、LAND
25周年クイズ
12、さよならバス
13、からっぽ
14、虹
15、イロトリドリ
16、公私混同
17、夏色
18、ALWAYS with you
アンコールなし
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貼りました。みつけてみてくださいね。