ホーム・チーム チャールズ&ダニエル・キナン
こういう映画をみると、瞬時に『がんばれ!ベアーズ』が思い出される。ウォルター・マッソーとテイタム・オニール。なんとヴィック・モローも出ている映画で、シリーズ化されて、日本遠征版というのも公開されたようだ。
今思うと子供向けの映画だが、当時我々の世代からするとテイタム・オニールは大スターで『ペーパー・ムーン』でアカデミー賞を受賞した彼女に憧れたものだ。そしてこの映画を演出したマイケル・リッチーが手掛けたのがバート・レイノルズとクリス・クリストファーソンの『タッチダウン』。なんとこれまた憧れのジル・クレイバーグも出ていたようだ。三角関係を描くスポーツドラマ。
今回の映画は、NFLのチームを優勝に導いたヘッドコーチがチームを解雇され、離れ離れだった息子のチームのコーチをするという展開。まあ誰しもが想像できるオチではある。
しかしこのドラマがいいところは、単にプロのマネージャーが少年フットボールチームを強くするというだけではなく、自分自身、つまり実績のある大物コーチ自身が自らの考えを見直す点だろう。勝つための戦略と組織力。勝つためには軋轢も厭わない。それはプロの世界では当たり前のことだ。しかし果たして少年チームにとってそれは正しいのか。力のない選手をベンチに控え、能力の高い選手で勝ちにいく。日本だと高校野球などを見ていて思う感覚がにわかに重なってくる。
教える立場が失ってはいけないことがこの映画にはある。もっと広く受け止めると、教育とはなにか?という問題もまたこのドラマは語ろうとしてるように思う。
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貼りました。みつけてみてくださいね。