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しょうもない

ピーターラビット2/バーナバスの誘惑   Rabbit 2: The Runaway

ピーターラビット2 バーナバスの誘惑


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すごーく面白かった。大笑いの連続。

ビアトリクス・ポターの世界中で有名な原作をリアルに映画化したこのシリーズだが、実は原作者についてレネー・ゼルウィガーが『ミス・ポター』でうまく演じていた。あの映画も自分の結婚を父親に許してもらうとい場面があったと思うが、そのことが広い意味でこの映画にも投影されている。

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原作者ポターの唯一の友人ピーター・ラビットがどうして生まれたのか?ということを少し意識してこの映画を見ると父親像についての認識が少し変わって見えるかもしれない。なぜなら、監督のウィル・グラックはこの映画をアイデンティティと父親像についての映画だと断言しているからだ。なるほど。

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表向きは確かにこの映画は家族の映画だ。しかし冷静になって見ると、実はピーターにとって最も大切な友人であり母親でもありビアがピーターに対して意外と冷たい感じがする。ビアと結婚したピーターの天敵ジェレミーは、まるで口うるさい父親のように君臨するのだが、最後に・・・という展開に何か意味を感じざるを得ない。

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原作者のポターの孤独を現代の子供に委ねられた孤独になぞらえる、と見るのはあまりにも飛躍しているかもしれないが、先ごろ鑑賞した『クルエラ』でも露骨に示される母性の喪失。その向こうにはシングルマザーの苦悩と孤独などがそのまま子供に影響する現実を感じされてならない。

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ピーターの孤独感と彼が都会に出て出会うバーナバス。ネタバレになるのでここからは何も書けないが、田舎から出てきたピーターの心を誘惑してゆくバーナバスもまたある種の父親像である。口うるさいジェレミーと都会でたくましく生きるためのテクニックを教えてくれるバーナバスという2人の父親像が対比的であることがこの映画の狙いであり、このバーナバスがいったい何をモチーフにしているのか?を考えると眠れなくなる。

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ポターの時代と現代にそれほど大きな変わりはない。

しかし現代のほうがより複雑になっていることも相違ないだろう。その意味では、この映画の裏側のそのまた裏側ぐらいにダルデンヌ兄弟の一連の作品、特に『その手に触れるまで』がぼんやりと滲んでくる。

 

(=^・^=)わたしだけかもしれないが・・・

 

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