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しょうもない

ギニーとサニーの結婚

ボリウッド映画である。ベタな映画。もう最高。『ギニーとサニーの結婚

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婚活の映画。ギニーは母と二人で過ごすOLで、金持ちの息子と付き合っている。彼女はこの男に求婚をほのめかすが、男は遊び人で正式に返答しない。対するサニーは全く恋愛経験のない下町の料理人の息子で、お嫁さんが来ない。サニーの父親がたまたまギニーと母親と知り合いで、嫁探しを依頼すると娘のギニーを紹介しようとする。

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二人は最初反りが合わないが、ギニーの母親の画策のとおりサニーがギニーに近づくことで次第に距離を縮めていく。ギニーは自分の父親に連れられて障害者施設をまわったり、信者のためにお菓子を作ったりするのを間近で見ていて、トラウマになっている。

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しかしいよいよこの二人が唇を合わせようとするとき!ギニーがつきあっていたドラ息子が現れて奪い返してしまう。それでもギニーはサニーへの思いを強めて、いよいよ自分の家にサニーを招こうとした日、ドラ息子が勝手に親を連れてきて大混乱となってゆく、という話し。この大混乱の罵り合いのシーンがとにかくすごい。

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わずか2時間ちょっとの映画だが、踊りのシーンもあり、ありとあらゆるシーンが素晴らしい。いかにもボリウッド映画だ。すごい迫力。愛を実現するためにどれだけの努力をすればいいのか?というありきたりのことだけでなく、結婚が家族同士の結婚である古いしきたりの中で生きる若い人たちのエネルギーを爆発させている。素晴らしい映画であった。

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主演のヤミ・ガウタムさんが、まぁとにかくお綺麗です。美しい。

 

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村上海賊の娘 和田竜著

正直言うと、がっかりした。いや、ドラマとしては面白いし、マンガにもなったほどなのできっと映画にもなるでしょう。極めてドラマチックに描かれたこのドラマはとても読みやすくてぐいぐい惹き込まれるのですが、自分には合わなかった。その理由はのちほど。

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和田竜さんは、膨大な量の情報のノンフィクションの中から、ぎりぎりの想像力を生かしてフィクションを描いているのでしょうか。村上水軍もあった、そこに女性のボスらしき人物もいた、信長の兵糧攻めを凌ぐのに実際に海を使って兵糧を搬送した。しかしそこで交わされた会話などについては間違いなく作り物です。そこが面白いといえば面白いんでしょうね。映画『のぼうの城』を見たことなどを思い返すとそう思います。
 
なんといっても個人的にこの本がとても面白いと思わせたのは、過去の歴史書から、知られざる証拠が示されているところです。ロドリーゲスの『日本教会史』によれば、”日本人は異国人に多大な歓待と好意を示した”とか、『歎異抄』にまつわる解説などはうなりました。親鸞の教えと”異”なる解釈が生まれたことを”歎(なげ)”いて唯円が書いたのが『歎異抄』だとか、こういうネタってとてもわくわくします。
 
食事のシーンも多いドラマですが、当時は醤油がそれほど普及しておらず、刺し身は酢で食した、というのも驚きでした。
 
ただですね、この主人公の女性船首”景(きょう)”を中心とする会話。この会話があまりにも稚拙に感じるんですよね。読んでて苦痛でした。こんな会話など絶対になかっただろうという会話。いわゆる現代語に落としてセリフが作られている。これはたぶん『のぼうの城』も同じでしょう。あの映画の違和感はそれだったかな。もう苦痛で苦痛で読むに耐えられませんでした。苦しかった。

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でもこれは和田竜さんが意図してそうしていることであって、決してこれを稚拙な小説とまでは言いません。本屋大賞を獲得しただけの作品だし、表現のわかりやすさは、我々が幼い頃に江戸川乱歩横溝正史を読んだことと同じだと思います。
 
 
 

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バンクシーって誰?展 愛こそが平和をもたらす

かつてジョン・レノンが訴えたメッセージを、誰もが茶番だと思ったかもしれないが「愛こそが平和をもたらす」とは、暴力的なメッセージで表裏を示す。

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この巨大なメッセージを言葉で説明はできない。

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同じくパレスチナで展開された作品は、よりしたたかだ。近づくと銃弾の痕跡が痛々しい。

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平和の象徴も防弾チョッキのお世話にならないと生きていけない。

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ここでキリストが生まれたと思うと、平和と宗教の関連が何かと問われているように思えてくる。
(=^・^=)
 
 
 

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アナザーラウンド

いやもうすごい感動でした。
まず、劇場が超満員!空席なしの超満員です。空きがない劇場って今年2回目で、『2001年宇宙の旅』以来。話題の映画は狙いを定めて早めに見に行くのがいいですね。大勢のお客さんと一緒に鑑賞するのってすごく嬉しいんです。若い方が大勢集まるライブで盛り上がるでしょ?あの感覚と同じ。前から2列目でしたけど、なんとかチケットが取れて、映画が始まる前に後ろの客先を振り返ったら皆さん生き生きとしてるのね。映画っていいですね。

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主人公は007シリーズで適役を演じたり『スター・ウォーズ』のスピンオフムービーなどでおなじみのデンマーク人マッツ・ミケルソンです。かれがうだつのあがらない、冴えない教師をやってます。家族とも会話がありません。生徒の親からプレッシャーも強いです。

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ある日同じ学校の仲間と飲みに行って「仕事中もアルコールを飲んでみよう。」という話題になります。もうここまででこの映画がどんなに面白くなるかわかります。主人公のマーティンは、少量のアルコールを飲んで生徒と向かい合います。すると前日までとうってかわって生き生きとした授業ができるようになる。生徒も自分も生き生きとしてくる。隔たりのあった家族とも噛み合ってくる。アルコールのおかげで人生が大きく変わるんですね。すごいね〜、デンマークって16歳から飲酒できる国なんですってね。

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同じ仲間のトミーという体育教師もまた生き生きとしてきます。小さな仲間はずれのサッカー少年、メガネ坊に自信をつけさせてどんどん力をつけていく。今までベンチに座っているだけのメガネ坊が、試合に出てゴールするシーンが感動的です。

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しかし・・・
という話。もちろんアルコールは飲むと楽しくなるけれど、その反動もありますね。このメガネ坊がとてもいいんですよ。最後に泣かせてくれます。このコメディ、本当によくできた映画です。劇場が満席になる理由は、ぜひ映画館で確認してみて下さい。笑って泣いて感動して、すこし考えさせられて、という映画。素晴らしかった。

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(=^・^=)

 

 

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サマー・オブ・ソウル (エンドロールが終わっても席を立たないで)

いつもしょうもないブログを読んで頂いて申し訳ありません。

今回もしょうもない内容なんですけどね、でも、これはなんとか見てほしい映画。今年のベストワンかもしれません。『アメリカン・ユートピア』とこの映画が同率首位って感じかな、個人的に。やばいです。涙なくしては見られない。できれば大きな画面の大音響で見てほしい映画。美しい映画です。美しさこそこの映画の目指した高みの部分だと思います。絶対見てほしい。絶対に!


www.youtube.com

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ハーレム文化祭です。『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』。(←より詳しくはこちらをポチ)びっくり仰天の素晴らしい映画だった。こんなに凄いとは思わなかった。

この感動をうまくお伝えできないのが悔しいです。どう説明すればいいのでしょう。

時は1969年。同じ年に開かれたウッドストックのコンサートはとても有名です。フラワームーブメントの代表とも言われるイベントですね。その傍らで同じ年のハーレムで黒人だけの文化祭が開かれていました。その映像が50年以上も倉庫で眠っていて、その封印が解けた、という映画です。

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入場料無料のコンサートに集った人々の数は30万人。ウッドストックの40万人と比べても遜色のない観衆が集まったハーレム公演には、黒人の笑顔がずーっと向こうまで連なるのね。木の上から見てる人もいる。もうそれだけでも凄いんですけど、のっけからスティービー・ワンダーのドラムから始まり、BBキングだのフィフス・ディメンションだの、テンプテーションズだの、超大物スターが次々に出てくる映像は圧巻です。

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彼らのダイナミックで自信に満ちたステージを見るだけでお腹いっぱいなんですが、このイベントの背景となってる当時のことが丁寧に重ねられてゆくと、映画の雲行きが変わっていくんですよ。これがすごい。単なる演奏会ではないんです。どなたかが言ってましたが、「これは革命ではないか?」と。その通りだと思う。

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当時、この文化祭に出演したアーチストとそれを見た複数の観客などが、この映像を見て涙するわけですよ。それはその映像の美しさ、演奏の迫力、そういったものだけではないわけです。当時、1969年という年の前後にどういうことが起きていたか?を想像すると涙なくしてはこの映画を正気で見ることができない。アフロヘアーの彼女たちの姿もまた極めて象徴的なんです。

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マヘリア・ジャクソンの圧倒的な歌唱力や、スライの強烈なメッセージ、そして彼の率いるファミリー・ストーンはまさに偏見や人種を超越した神がかり的な人々。メンバーのシンシア・ロビンソンがこの映画の中でも最も強烈なインパクトを与えます。すごいです。

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終盤にニーナ・シモンが現れて、強烈なメッセージを聴衆に向かって放ちます。このギラギラした闘争心は、時代を写します。強く美しいニーナ・シモンが登場しただけでもうボロボロです。時間があったら、彼女のこの曲を聞いてみてくださいね。日本語訳付きです。

これだけで、なんにも興味のない方がこの映画を見に出かけることなどないかもしれません。でもね、これすごいです、マジですごい。
 
そしてもうひとつ。
 
エンドロールが終わっても席を立たないほうがいいと思いますよ。最後の最後の、本当に最後のシーンが隠されてます。そのやりとりがこの映画のミソになります。強烈な味付けをしてくれます。
思い出すだけでまた涙が・・・
ラストで、当時子供の頃ここにいた少年が、今おとなになってこの映画を見て目からとめどない涙をぼろぼろ流しながら言うひと言がまた・・・
 
あとは映画館でぜひどうぞ。ぜひ!
(=^・^=)
 
 
 

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パビリオンを歩く

パビリオン・トウキョウの続き。もっと早く予定をたてて全部見ることができたら良かった。五輪開催がきっかけとなった企画だろうが、世界の目に彼らの作品が示されればもっと良かった。
こちらは平田晃久氏の作品。国連大学前の広場になにげなく置いてある。木製で釘が使われていない。この球体の隙間の向こうに見える風景もまたアートだ。

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ここから六本木方面に歩く。ワタリウム美術館の向かいにひっそりと展示されているのが真鍋大度氏の作品だ。テクノロジーの幅広い可能性とメッセージが込められた作品だ。ここに流れる文字にも辛辣な批判が隠されている。

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そして最後は会田誠さんの作品だ。これが目的で渋谷からヘトヘトになりながら外苑まで来たのである。

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これ、ダンボールらしいんですよ。ダンボールでもうまく作ると相当頑丈にできるらしくて、構造は風通しがいいようになっているんですって。大きな台風が来ても崩れないのを確認したかったと本人はおっしゃってます。ちなみに台風が来る前に終わってしまいました。残念!!
 

(=^・^=)

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パビリオン・トウキョウ 2021

残念ながらすべてを網羅することはできなかった。
それでも夏の暑い日にいくつかの展示を楽しむことができてとても良かった。街なかに作品がさりげなく存在する。
この日、まずはじめに草間彌生さんの「オブリタレーション」に向かう。直前にスマホから予約できた。

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驚くことに、来場者が勝手にシールを貼る、というだけだ。それで草間彌生さんの作品になってゆく。

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こちらは藤原徹平さんの「ストリート・ガーデン・シアター」
場所は青山通りの旧こどもの城前。江戸の園芸文化を劇場のように示そうとしているそうです。
舞台に登ると自分が劇場の主役になった気持ちになる高揚感。
 
 
 

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