dalichoko

しょうもない

ときに川は橋となる オラファー・エリアソン展(東京都現代美術館)

展覧会のタイトルから、川という流動的で実態のないものが、橋という具体(物体)に変化する過程や課題を取り扱う目的と察する。その圧倒的なコンセプトの明快さに心を打たれる。作品そのものは常に見る側へ問かける。しかしその手法は切り捨てるような痛々しさや厳しさではなく、柔らかい問いかけである。
この展示会の作品群にも心から胸を打たれるが、彼の活動のスケール感にも圧倒される。北極圏の氷をそのままロンドンなどの都市へ運び置いておく。すると都市の人々はその樹氷の美しさに触れ、音を聞こうと耳を使づけたりする。しかし言うまでもなくそれは瞬く間に溶けてゆく。
あるいは有名は「ニューヨーク・シティ・ウォーターフォールズ」。大都市に巨大な滝を流すという企画は、都市という文化の中に自然を後から配置することで問題意識を提起するものだ。自然を破壊して都市を作る、という流れの逆をゆく作品は、都市に様々な問題とインバウンドをもたらしている。
 
我々はもう、地球という自然環境が絶滅してゆくことを阻止できない。こうした試みをいくら重ねても環境破壊を止めることなどできない。それでもエリアソンは持続可能社会の可能性を求め提起しようとするのである。
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