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しょうもない

23階の笑い

Laughter on the 23rd Floor 『おかしな2人』や『名探偵登場』、『グッバイガール』の脚本家などであまりにも有名なニール・サイモンの戯曲を三谷幸喜さんの演出で公演された。余談だが、三谷幸喜さんの劇団”東京サンシャインボーイズ”はニール・サイモンの戯曲からとっている。

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場所は三軒茶屋のパブリックシアター。2階席だったがとても見やすかった。角度のある席から見下ろす舞台。

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ニール・サイモンの戯曲は1993年頃上演され、ネイサン・レインという舞台俳優が主演し、そこにはデミアン・チャゼルの『セッション』でアカデミー賞を受賞したJ・K・シモンズが出演していたらしい。

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ニール・サイモンがテレビコメディアンのシド・シーザーのもとで放送作家をしていた頃のことが描かれる。ドタバタコメディ。群像劇。

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あらすじは省略するが、時代はどうやらマッカーシズム赤狩り)の時代。劇は全く政治色を示さないが時代背景がどこか今年のアメリカ合衆国を匂わせる。同じ日に見たデヴィッド・フィンチャーの『マンク』という映画があって、こちらもまた選挙を題材にしている。ハリウッドの埋もれた政治の影。アメリカという国が第二次世界大戦後、ベトナム戦争などを境に急激に保守色を強めてゆく時代。
 

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これだけ豪華な有名俳優を舞台に並べ、三谷幸喜さんらしいキレの良い演出で展開するドラマに劇場は大爆笑。社会がどこか複雑になる時代だけに、腹の底から笑わせてくれることに感謝。
 

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テレビ局の視聴率競争に破れた個性的な放送作家たちを描きながら、世の中の変化の早さを皮肉る。そして最後は・・・
とにかくマックス・プリンスという主人公を演じる小手伸也さんと癖のある放送作家を演じる梶原善さんの演技は絶好調。公演初日ということもあってかなりのっていたのではないだろうか。すごい迫力で笑わせてくれた。
どんな世の中も笑い飛ばす、という姿勢が素晴らしいし、決して昨今のテレビで見かける下品で知性のない笑いにならないところがいい。
 
感動した。
(=^・^=)
 
 
 
 
 

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