改装して新しくなった
早稲田松竹で映画を見るのははじめてだ。
実に素晴らしい映画館だ。チケットは当日券でしか買えないのだが、このアナログ感もまた悪くない。2本続けて見ると2,000円。1本1,300円でこの施設なら悪くない。

そして鑑賞した映画も素晴らしかった。
アメリカ在住の中国人女性監督による、ご自身の体験した物語。群像劇である。

冒頭にこの映画が嘘に基づく本当の話であることが示される。この嘘とは、余命3ヶ月を告げられた祖母に嘘をつきとおすコメディ。おばあちゃんのフェアウェルパーティを開きたいが、本人に本当のことは言えないので、甥と日本人女性の結婚式と嘘をついて大勢の思い出にしようとする。

ここで中国と
アメリカの違いが問題となる。主人公の家族は
アメリカで成功している。そして余命宣告は本人に告げるのがスタンダードだ。しかし中国では最後まで宣告しないことになっている。

とにかく食事のシーンが多くて、午前中鑑賞してたら急激にお腹がすいてきた。中国の冠婚葬祭がいかに派手で剛性かというのもこの映画の見どころだ。

背景にかかる音楽や、中米の価値観の相違などを客観的に見ることができて面白い。英語と中国語が飛び交う映画でもあり、見どころは多い。

ここ
早稲田松竹でも
ブレッソンの特集が組まれ、渋谷では
大島渚の特集も予定されているらしい。国立映画
アーカイブでもユニークな特集が予定されていて、春先に映画クラシックを楽しむのもまたいいだろう。いずれも楽しみだ。特に
大島渚は再考されていい。
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