ミッチェル家とマシンの反乱
『ミッチェル家とマシンの反乱』めちゃめちゃ面白かった。よくできた映画だった。
ソニーのコロンビア映画が公開する予定だった3DアニメをNetflix映画としてリリースしていた。
もともとのタイトルはコネクテッド。これインターネット用語らしく、ネット接続の意味だそうだ。まさにコネクテッドの映画。いまもはや人類はネット接続なしに生きていけない。『2001年宇宙の旅』のHALがこの映画ではPALとされている。『ファーザー』のオリヴィア・コールマンが声をやっている。まさに世界の支配者。
この映画、ひとえにマイケル・リアンダ(『グラビティ・フォールズ』)のセンスが光る。彼のありとあらゆる映画愛、そして多くの映画から抽出されたシニカルで意味深い構成にうなる。ちなみに『2001年宇宙の旅』のHALを一文字ずつ前倒しするとIBMになる。IBMが家電製品の会社でトースターを爆発的にヒットさせた会社なのをあまり知るものはないだろう。この映画でもトースターなどの家電がこの家族をアタックしてくるシーンが面白い。
この家族は特殊能力のない『インクレディブル・ファミリー』。普通の家族だが娘の成長に合わせて家族が離れていこうとするとき、大事件が起こる。ネット社会が人間を支配するのだ。Wi-Fiが繋がらなくなると、人はもはや何もできない。この父親はもともとネットを信用していない。そんなアナログの父親が家族の信頼を取り戻しつつ、PALとの戦いに挑む。
これがPAL。ネット社会の支配者だ。
このように多数のロボットをコントロールして社会を支配する。まるで『ファントム・メナス』のドロイドだ。しかし落ちこぼれのドロイドがこの家族の助けになったりするところも面白い。母親の愛情のロボットが涙を流す(描く)シーンはユニークだ。
とかくドタバタ劇だけを強調して推し進めるのがスタンダードだが、この映画は深い問題を提起していると思う。さまざまな映画のシーンをところどころに落とし込みつつ、人間の本質をえぐるような深い作品に仕上がっている。
必見!すごーく面白い!
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