HOKUSAI
評論家の評価はいまとつだったようだが、個人的にはとても良かった。『HOKUSAI』とても感動した! くわしいレビューはこちらで探してね。 ←
良し悪しを語るというより、この映画が必死に言わんとすることをひとつ絞るとすと、それは言論の自由への弾圧だろう。まさに表現の不自由。
前半の主役は北斎というよりも、北斎のパトロンとして大勢の画家を支援した蔦屋重三郎だ。阿部寛さん演じる蔦屋「耕書堂」が役所が立ち入り売り物の本や絵を燃やす、というシーンから始まる。この映画は最後まで一貫してこのことを表現しようとしている。
そして何より感動したのが、田中泯さん演じる晩年の北斎がとにかく素晴らしい。強風に吹かれたときの町民を描いたりするシーンに圧倒される。彼がもともと世界に名だたる舞踏家だったこともこの映画で表現されている。青い雨が降るシーンがとてもとても感動的だった。
彼を慕う武士で役人の瑛太さん演じる柳亭種彦の関係。天保の改革の時代なので、彼が本当に殺されたのを史実として描くのもまた勇気のいることだったと思うが、瑛太さんが壮絶な死を遂げるシーンと対峙する北斎(田中泯)が描く絵の見事さに強く感動を覚えた。
絵で世界は変わらないと思う。
しかしこの映画が、日本が過去の言論弾圧を同じぐらい危機的なメディア規制下にあって、先進国でもまれにみる言論鎖国状態であることを伝えようと努めていることだけは伝わった。
・・・・・
それでも日本は変わらないのだが・・・
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