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しょうもない

新世界秩序と日本の未来 問題提起から

内田樹さんと姜尚中さんの対談本です。これまた衝動買いです。興奮のあまりあっという間に読めてしまった。余談ですけど、本てやはり読む体勢がいるよね。貧しい私は電車の移動中とか本を読むんですけど、結局家でノートを横に読み直します。ロスが多いね。残された時間はないのにね。
 

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はい、ということでこの本、サブタイトルは「米中の狭間でどう生きるか」となってます。これ冷静に考えると、日本て自立国家じゃなかったのね。戦争で中国を占領して、敗戦でアメリカに占領されて、いまはまた中国依存しないと生きていけない。国家として自立した存在意義があるのかね?政局などを見てるとどんどん祖国が嫌いになるよ、マジで。

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序論で姜尚中さんが示したリムランドとハートランドという地政学的な考察から始まり、恐慌(デフレ)の後に構造転換が起きて戦争になった歴史を踏まえ、コロナ禍でアメリカが大胆なベーシック・インカムを行ったことを評価しつつ。「それって社会主義政策でしょ?」みたいな疑問を投げつけるんです。日本政府に対してはもうボロカスです。自分たちの忖度政治で息詰まると、それを「お願い」とか「自助」とか「要請」とかで国民に押し付ける。メディアの筆も鈍いことなど、辛辣に始まります。(いいね!)
 
第1章は問題提起で、2013年から始まった長期政権を総括しています。もうこのチャプターだけでお腹いっぱい。目に留まった点だけ列挙しますと、
 
1、盲信する歴史修正主義者の台頭。(オーウェルの「1984」)←ポチ
2、メディア(政治部記者)が劣化して骨抜きになった。(朝日の鮫島浩さんが辞してそのことを訴えてます。鮫島さんのことは後ほど少し触れます。)
3、忠誠心(独裁化)すると組織の管理コストが下がる。
4、国民を敵と味方に分断して、味方だけの利害を優先したアベノミクス
5、ジェンダーギャップ指数最下位の日本を、アジアは信用しておらず、欧米は日本を眼中にすら入れてない。(これ海外の新聞読んでるとそう思います。)
 

こうした総括を踏まえて、次のステップへと進みます。姜尚中さんの考察に基づいて内田樹さんが応じる、という形式ですが、目から鱗が落ちるような対談です。

 

さて、鮫島浩さんのことは色々なところで報じられてますしサメジマ・タイムスなどで読むことができますが、大島新さんのインタビューなどで鮫島さんの骨のある姿勢が評価されてました。わたくしも鮫島発言に惹きつけられる者ではありますが、彼の所見は所詮自民党中心なんですよ。昔の自民党政治家は・・みたいなこと書いてるうちは彼を信用しない。そもそも朝日新聞なんて嘘ばかり書いて国会で叩かれてきたじゃないですか。この会社全く信用してません。社会党が壊滅したのも彼らのせいでしょう。それはまた別の機会に書く予定です。久米宏さんがずいぶん前に言ってましたが「朝日は叩かれたりない」のだと思います。政権に対峙する唯一の立場をいいことに公平性を逸している。どうせ裏で適当に手打ちしてるような人たちですよ。信用できません。(長年購読してきたからなおさら裏切られた感が強いんでしょうね。)

 

 
 

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