三四郎「日本もだんだん発展するのでしょうね。」
広田先生「滅びるね。」
この会話の前に「日露戦争に勝って一等国になっても駄目ですね。」というセリフもある。今の日本はもう一等国ですらない。
このやりとりは第一次世界大戦後の日本。姜尚中さんと内田樹さんの対談で、日本はこのときに行き先を誤ったと解説しています。夏目漱石などはこれまであまり接してきませんでしたが、じかに接してみると彼の哲学が先見性を突いているのがよくわかる。今回の総選挙の結果を見ても、この会話が重なる。日本はこの時代から長い時間をかけて滅びへの道を着々と歩んできたのである。
そして物語は、東京で出会う女性に翻弄される三四郎が描かれてゆく。
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貼りました。みつけてみてくださいね。