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しょうもない

真説 日本左翼史 新左翼誕生

第四章は「新左翼」誕生への道程として、この本をまとめます。
 
まず安保とは何だったのか?という点から入ります。安保って闘争だけが注目されて、内容はあまり知られていないような気がします。(自分も含めて)
当時の岸信介内閣は、米軍を駐留させる代わりに、①日本が攻撃されたらアメリカが守る。 ②日本国内の暴動を米軍が鎮圧するという条項の除外。この2つだったそうで、冷静に見れば大きく批判されるような内容ではなかった。なのにとてつもない闘争が起きてしまった。

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それは当時の社会党が主導した結果となった、日本各地で起きた労働運動、例えば「三池闘争」などの影響と、共産党が平和革命戦略にシフトしたことを不満に思ったセクトが全国で暴徒化したことが重なったようですね。
こで斎藤幸平さんの『「人新世」の資本論』がここで紹介されています。これは別の記事で紹介しています。

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こうして社会党に人々の支持が集まり、共産党離れに向かうことで、社会党野党第一党としての立場を確たるものとします。しかしこの状態が延々と続くことで社会党にぬるま湯体質へと落ちぶれてゆく傾向が見られるようになります。あわせて労働組合が貴族化することで、運動そのものの空洞化が重なり、労働運動の象徴だった国労が解体し、中曽根内閣のときに国鉄がJRに変わって終わります。社会党は事実上ここで支持を失いました。

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佐藤優さんはこの本の趣旨として、「来たるべき左翼の時代に、過去に経験した内ゲバのような分裂が起きないように準備する。」というようなことを言われています。
三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実』というドキュメンタリーがすごく面白かったんですけど、全学連と三島が1000人対一人で対決するんですよ。面白かったです。でもね、学生は三島にまんまと飲み込まれるわけです。当時学生だった方の証言などが実に面白い。

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こうして冷静になると、革命を目指した労働運動や闘争はなぜ消えてしまったかというと、要するの成長する経済に骨抜きにされたということなんです。拡散したということ。だから、再び貧困がこれほど蔓延してもまだ自分たちが世界で最も貧しい国民であることを理解しないんです、日本人は。これもまたうまく経済にごまかされてますね。
本当の左翼運動が再びやってきたらどうなるか?現時点ではまるで想像もできませんが、少なくともかつてのような烏合の衆にならないようにお願いしたいものですね。
(=^・^=)
 

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