dalichoko

しょうもない

TOVE トーベ

いやぁびっくりしました。驚きましたね。すごい!
これ、言うまでもなくムーミンの映画ではありません。原作者のトーベ・ヤンソンさんのお話ですからね。間違えないように。間違ってもお子様連れで見に行ってはいけません。
この『TOVE トーベ』という映画をどう見るか。最初のシーンでこの映画の宣伝ポスター(跳ねるトーベとムーミンのシルエット)に見紛うような激しいダンスするトーベのシーンから始まります。このシーンはとても印象的です。そしてこのファーストシーンをよく見ておくと、後半に同じようなシーンがでてきます。だからこれは見逃せませんね。ムーミンとはまるで印象が異なる激しいシーン。これがトーベ・ヤンソンなのね。

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どの俳優もみなさんいんです、この映画。特に主演のアルマ・ポウスティは見事。トーベの少女時代からをずっと演じます。それはこの映画が大人の映画だから。彼女じゃないとこの映画は成り立たなかったでしょう。監督はゼルダ・バリルートという女性。

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この映画は愛の映画です。ムーミンも家族の愛を描いたドラマだったけど、どちらかというとムーミンの主観で描かれたものですが、映画はムーミンを生み出したトーベの愛を描いた映画。それも戦後抑圧された社会と厳格な父親の存在を背負う彼女の内面が時代とともに開花されてゆく物語。

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もはやこの多様性の時代に愛の形に決まりなどありませんよね。トーベがどういう愛をこの映画の中で重ねていくのか?見応えがありますね。

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最後に彼女が選択する道もまた感動させます。彼女はイラストレーターではなく芸術家だったんです。それは軋轢があった父親から受け継いだ血ですね。その父親との長い長い対立が最後の最後で・・・もう涙が溢れて溢れて・・・

ちなみに劇場は超満員。満席状態でした。そして言うまでもなく子供さんは一人もいませんでしたよ。うふふ。

(=^・^=)

 

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