さがす 片山慎三
『さがす』レイトショーで鑑賞。
平日の夜、新宿まで移動してレイトショーを鑑賞。
会場は遅い時間にもかかわらずほぼ満席。熱気ムンムンだ。
事前き聞いていたとおり、この映画の感想など、なにひとつ書くことができない。書いた瞬間からネタバレになってしまいそうだ。
ひとことだけ書くと、ポン・ジュノの助監督を務めた片山慎三監督だけに、ポン・ジュノワールドが展開される。犯罪、貧困、スラムなど・・・あらゆる映像がポン・ジュノである。本人は真似しないようにしたというが、自身に染み付いた感覚は拭えないのだろう。
この映画のポスターがとても意味深だ。主人公の佐藤二朗さんを中心に据え、その向こうに娘役の伊東蒼さん。そして手前にぼやっと映る人物こそ、第三の主人公であり、この映画のテーマをぐさりと突きつける人物だったりする。それぞれの俳優がかなり高いレベルで激突する。大阪の西成地区という場所柄もこの映画の重要ポイント。
オープニングで主人公の佐藤二朗さんがなにかを振り回している。これが極めて重要なシーンになってゆく。父親と娘が生活する貧しい家庭。そのふすまがパタッとしめられる。そのふすまに小さくタイトルバック。このふすまが何を意味するのかは、以下の動画を確認してほしい。
要するに犯罪についてのドラマだが、犯罪の良し悪しを問う映画ではない。様々な現実が押しつぶされてゆく。そして地球規模で問題となる現実もまた我々に突きつける。
最後にネタバレになるが、以下の動画は片山監督の回答も含めて、わかりやすく解説されている。映画鑑賞後に見ることをおすすめする。
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貼りました。みつけてみてくださいね。