日本アカデミー賞廃止論
濱口竜介監督が『ドライブ・マイ・カー』で本場ハリウッドのアカデミー監督賞にノミネートされた。日本人としては36年ぶり、黒澤明監督が『乱』でノミネートされて以来の快挙。ノミネートだけでもすごいことだが、もし受賞となると停滞する日本映画界にとっては大きな励みとなる。低予算で高品質の映画を撮るのは大変なことだ。『ドライブ・マイ・カー』ももちろん内容が評価されてのノミネートだが、限られた予算で作られた点をもっと評価してあげたい。かたや潤沢な予算で作られた映画会社とテレビ局のタイアップ映画は目を覆いたくなるような作品ばかりで辟易する。
濱口監督の活動とデル・トロのメッセージを重ねるつもりはないが、どちらにしても国際色の薄い、排他的で見栄えのしない日本アカデミー賞は世界の趨勢に対し、明らかに逆行する時代遅れの無駄なものだと思う。映画の世界に「境界線」をひいいていることに気づかない主催者もまた時代遅れと言わざるを得ない。
予想通りと言うか国内報道の薄さに啞然とします。
— nico (@nico40984150) February 9, 2022
「日本映画を一番軽蔑してたのは日本人だった。その日本映画を海外に出してくれたのは外国人だった。」
黒澤明 pic.twitter.com/eBb08NqBaR
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貼りました。みつけてみてくださいね。