dalichoko

しょうもない

真説 日本左翼史 社会党の拡大と分裂

第三章では、社会党の拡大と分裂についてお話されています。
その前に、戦後の社会主義運動に向かう空気というのは、世界のあちこちで社会史主義国が誕生していた潮流に影響を受け、日本は食糧難でみんな飢えていたので、労働者がメーデーに集まると本気で革命が起きるのではないか、という感じだったようです。
わたくしは直接労組に入った経験はありませんが、テレビは人づてに聞く話しだと、お弁当を食べに家族連れで行く和気あいあいとした空気がメーデーだったと感じます。

f:id:chokobostallions:20211022132235j:plain

戦争から少し経過した1952年(ちなみに黒澤明監督の『生きる』が高評価された年)は「血のメーデー事件」は共産党が暴徒化して、一気に支持を失い、その流れが社会党へと向かいます。ちなみに同年6月に朝鮮戦争が始まります。ここから大きく社会は変化します。
社会党の勢力拡大を懸念したのは「財界」でした。社会党が拡大すると資本主義経済が失われると危惧した「財界」は、当時分裂していた自由党民主党に一緒になることをはたらきかけて、いまの「五五年体勢」が維持されてゆく、ということになります。

f:id:chokobostallions:20211022132750j:plain

さらに1956年にソ連スターリンが死んでフルシチョフ政権になった途端、「スターリン批判」をするという混乱が、世界に広まります。これは秘密演説だったようですが、いつしか「ハンガリー動乱」に波及してしまいます。ソ連ハンガリー侵攻を世界が「見殺し」状態にするという混乱の中、アメリカはイスラエルに最新の武器を供与して抑止力にしようとした。第三次世界大戦になれば核兵器の応酬になるのを恐れて、こういうジレンマが生じてしまったというわけです。
とんでもなく恐ろしい話しですね。

f:id:chokobostallions:20211022132929j:plain

バンクシーの有名なホテルにもあるイスラエルを巡る問題はここから続いています。世界の大国が衝突寸前までいく事態の中で国家や民族がずたずたに分断されていくわけです。世界は平和であるべきだ。しかしいまこうなってみると、核戦争ですべてが焼き尽くされても仕方がなかったのではないかとも思わせます。ひどい話ですね。
 
つづく・・・
 

dalichoko FC2 - にほんブログ村

貼りました。みつけてみてくださいね。

にほんブログ村 グルメブログ 日本全国食べ歩きへ

にほんブログ村 旅行ブログ 歩く旅へ

ブログサークル
ブログにフォーカスしたコミュニティーサービス(SNS)。同じ趣味の仲間とつながろう!