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しょうもない

激動 日本左翼史 池上彰・佐藤優 新左翼の理論化たち

ここで新左翼の理論化たちをお二人は紹介している。
講座派 対米従属
労農派 独立帝国主義
というふたつの左翼運動の中で池上彰さんは大学入学を決める。
そして当時の理論的に軸となる人物にマルクス経済学者の宇野弘蔵がいて大いに新左翼へ影響した。他にも黒田寛一や姫岡玲治こと青木昌彦など偉人であり天才であった理論家の紹介をする過程で、彼らの思想がどうして暴徒化したのか?自分の命を投げ出し人を殺す、という発想に至ったかを正してゆく。

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その理由のひとつが日本共産党に対する絶望があるという。お二人の対談を読む限りだが、反米思想をあまりにも強く押し出したとき、一時的にでもスターリンを支持したことがしこりとなっているようだ。

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これらの解説の中でローザ・ルクセンブルクに遡る理論に至る部分は秀逸だ。レーニンの政策は本当の共産主義ではなくプチブルの外部注入によるエリート主義でプロレタリア思想とはかけ離れている。そして常に社会は中枢に近い側が周辺から収奪する外部収奪論を展開する。斎藤幸平氏の『人新世の「資本論」』でも展開された理論だ。
佐藤優氏は、左翼思想があまりに知的でありながら、ある地点で思考が止まると言い、完璧な理論を構築する過程で不完全さを受け入れない、いわゆる不寛容の状態が組織を崩壊に進める可能性を指摘する。
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