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しょうもない

ビッグバグ ジャン・ピエール・ジュネ

とんでもない映画だった。見終わってからジャン・ピエール・ジュネの作品だと気づくのだが、彼の発想の転換には誰も追いつけない。『アメリ』がそうであったように、とにかく美的センスが突出している。2045年の未来を描く映画だが、ポップアートを楽しむような映画だ。

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出てくるキャラがとにかく面白い。ロボコップをイメージさせるアンドロイドが独裁者のように社会を支配する。離婚寸前の夫婦がそれぞれ別の異性とその子供まで連れてこの家の集まり、そこに隣近所の女性などもからんで話しはどんどん混乱してゆく。そして突然彼ら全員がこの家から出られなくなってしまう。

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この家には女性姿のロボットのほか、掃除や子供向けやアインシュタインという4体のロボットがいて、この家の人々を封じ込める。なぜ封じ込めるのか?はロボットである彼らしか知らない。外は灼熱の暑さ。そしてロボコップをイメージさせるアンドロイドが世界を支配している。こうした社会の中で彼らはステイホームを強いられるのである。これをコロナ禍のいまリリースしたことに意味がある。何しろ「covid50」が蔓延しているのだ。
こうした社会を想像し、それをすぐに映像化してしまうジュネの天才ぶりが遺憾なく発揮されたドラマだった。
映像の美しさもまた見応えがある。すごく面白かった。
 
 

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