村八分の連鎖
昨日ランチしてたら、ある地方都市で不幸があってでかけたとき、東京から出向いたというだけで白い目で見られた、という話。ある方は家に卵や石を投げつけられたという。GoToキャンペーンも注意しないといけない。”東京=コロナ”というイメージの連鎖があるらしい。いかにも日本人的だ。俗に言う「村八分」」状態。
フランスに話題が飛躍する。
教師がムスリムの風刺画を生徒に見せたことに腹をたてた信者に殺害される、という事件があってマクロン大統領が過剰に反応した。ここで注意したいのは「表現の自由」を盾に”ムスリムの弾圧”を断言している点である。
今度はこれにトルコのエルドアン大統領が過剰反応を示す。国民に向かって「フランス製品を買うな。」と呼びかけたのである。
返す返すも残念なことに、このような”憎しみの連鎖”は愚かなことに戦争へと繋がってゆく場合がとても多い。
ニュージーランドのクライストチャーチでテロ爆破事件があったときのジェシンダ・アーダン首相の対応が参考になる。彼女はテロの現場になんとムスリムの衣装をまとって現れる。そしてその場で命を落とした被害者を慰霊し遺族一人一人と言葉を交わし「私はこの犯人の名を呼ばない。そして絶対に許さない。しかしこのことで宗教による対立があってはならない。」と呼びかけるのだ。
昨年の”愛知トリエンナーレ”でも、隣国のアーチストの作品が、田舎者の市長のひとことで展示が封鎖されてしまう。「表現の自由」を巡る政治介入だ。ひどい話だと思う。このことで友人であるべき隣国との関係が揺らぐことを考えない政治家のパフォーマンス。
世界はこれでより一層鎖国状態を広げようとするのだろうか。ますますポピュリズムが世界を覆う。グローバル社会の連携に楔が打たれる。そして世界は経済ではなく、本当の幸せについて考えはじめるのであろうか。ムヒカさんの言う幸せの意味もまたこの問題に関わりを持つ。
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