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しょうもない

それでも映画は「格差」を描く 町山智弘著

この本についてブログで記事を書こうとすると大変なことになるので、何も書かない。 とにかく「たったいま読むべき本」ということしかない。いま読まないと後悔する。 ゼッタイに後悔する。 もっとも驚くことは人類がこの問題に対し、古くから懲りていないと…

真説 日本左翼史 新左翼誕生

第四章は「新左翼」誕生への道程として、この本をまとめます。 まず安保とは何だったのか?という点から入ります。安保って闘争だけが注目されて、内容はあまり知られていないような気がします。(自分も含めて) 当時の岸信介内閣は、米軍を駐留させる代わ…

コレクティブ 国家の嘘

『コレクティブ 国家の嘘』を鑑賞。 www.youtube.com ルーマニアのドキュメンタリー。世界各国の賞で話題をさらった作品。 簡単にプロットを説明すると、まずライブハウス(コレクティブ)で火災が起きる。 多くの死傷者を出しながら、病院に担ぎ込まれた患…

ラストツアー 

www.youtube.com チェビー・チェイスというと我々1960年代生まれは『ファール・プレイ』とか『名探偵ベンジー』などで芸達者でハチャメチャで案外知的というイメージでしたが、知らないうちに随分お年を召されてました、最初だれだかわかりませんでした…

真説 日本左翼史 社会党の拡大と分裂

第三章では、社会党の拡大と分裂についてお話されています。 その前に、戦後の社会主義運動に向かう空気というのは、世界のあちこちで社会史主義国が誕生していた潮流に影響を受け、日本は食糧難でみんな飢えていたので、労働者がメーデーに集まると本気で革…

真説 日本左翼史 戦後左派の源流

戦後の混乱で誰が仕掛けたかは別にして、左翼政権になってソ連へたなびくことを阻止しようとしたのは、間違いなくGHQと財界でしょうね。アメリカ発大量消費社会という資本主義へと突き進むためにどうしても左翼化を阻止したい。そうした中でいくつか事件が起…

真説 日本左翼史 池上彰、佐藤優 講談社

内田樹さんと姜尚中さんの対談本『新世界秩序と日本の未来』と偶然にも同時に上野で買った本だ。いずれもこのままだと日本はおしまいだ、という危機的状況を懸念している。 特にこちらの『真説 日本左翼史』は、極めて冷静に戦後を見つめ直すことができる優…

ゴジラのトランク 本多きみ著

『ゴジラのトランク』サブタイトルがいいんですよ「夫・本多猪四郎の愛情、黒澤明の友情」っていうんですよ。もう涙涙涙・・・もううるうるですよ。一気に読んでしまいました。 奥様の本多きみさんが宝島社から2012年にリリースした本です。 知らないこ…

竹川宣彰 OTA FINE ARTS

六本木ヒルズから駅に向かう途中にギャラリーがあると聞いて行ってみた。 するとビル全体にいろんなギャラリーが入っているビルだった。びっくりだ。 中でもここOTA FINE ARTSで企画された「Summer Show」はすごい。 なんと草間彌生さんと竹川宣彰さんの作品…

新世界秩序と日本の未来 新冷戦の世界で日本は?

第4章は「新冷戦の時代」です。 トランプで分断に揺れたアメリカは、バイデンに交代して「国際協調」を発信していますが、これもまた日本にとっては極めて危険だと内田樹さんは言います。同盟国への役割分担は日本の集団的自衛権を行使することで、すなわち…

人新世の「資本論」 脱成長が世界を救う

人新世の「資本論」は、気候変動と資本論を結びつけるため、マルクスの大転換の理由を考察し、資本主義の弱点を鋭く突いた。そして結論としてドーナツ経済と同じ”脱政党”に行き着くのだが、さらに根源的な取り組みの必要性を最後に指摘する。 もう遅い、とい…

TOVE トーベ

いやぁびっくりしました。驚きましたね。すごい! これ、言うまでもなくムーミンの映画ではありません。原作者のトーベ・ヤンソンさんのお話ですからね。間違えないように。間違ってもお子様連れで見に行ってはいけません。 www.youtube.com この『TOVE ト…

人新世の「資本論」 資本主義は現実逃避

東京の食料自給率が0%代だと聞いて「?」と思うかもしれないが、日本の食料自給率は想像するまでもなく都市部に向かって減少する。これをどう考えるか?という問題にも繋がってゆく。 人新世の「資本論」はそのタイトル通り資本主義を真っ向から否定し、気…

人新世の「資本論」 脱成長のマルクス

人新世の「資本論」の続き。 そもそも「人新世」とは何か?それは「人類が地球を破壊しつくす時代」のことを言う。 第三章 資本主義システムでの「脱成長」を撃つ ここではなんと、ケイト・ラワーズの『ドーナツ経済』が紹介されている。ラワーズ教授は資本…

人新世の「資本論」 斎藤幸平著

たまたまだが、昨日ノーベル物理学賞の発表があって、機構物理学者の真鍋淑郎氏が受賞されたが、本書にも重なる部分がある。 実はこの本の前に『真説 日本左翼史』という佐藤優さんと池上彰さんの対談本があって、その中で触れていて興味が湧いた。それはつ…

ジェームズ・ボンドとして Being James Bond

しょうもないブログへようこそ。 www.youtube.com 先ごろ公開された『ノー・タイム・トゥ・ダイ』が大ヒットする中で、ジェームズ・ボンドを15年間演じてきたダニエル・クレイグのドキュメンタリーが紹介されています。『ジェームズ・ボンドとして』という…

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ

いつもしょうもないブログを読んで頂いてありがとうございます。いや読んで頂かなくて結構です。いつもすいません。ホント。 『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(←KINENOTE)見てきました。以上です。 www.youtube.com いやこれ、これから鑑賞する方には何も…

ムクドリThe Starling Netflix

しょうもないブログです。ご迷惑をおかけしてすいません。しょうもないので読まないで下さい。以上です。 ムクドリThe Starling メリッサ・マッカーシー主演のNetflix映画ですね。 www.youtube.com 思えばこのしょうもないブログでせっせとメリッサ・マッカ…

クーリエ:最高機密の運び屋

『クーリエ:最高機密の運び屋』(←KINENOTE) www.youtube.com 圧倒された。 このTrailerを見ただけでは、この映画の真意は伝わらない。(その意味でよくでた予告編である。) ここでいう『運び屋』は、冷戦時代のキューバ危機前後が舞台だ。フルシチョフ政…

スーパーインテリジェンス

www.youtube.com メリッサ・マッカーシー主演、ご主人のベン・ファルコーン監督(本人もある役で出演されてます)のコンビニよる新作です。コロナで劇場公開に至らずDVDスルーした作品。その名も『スーパーインテリジェンス』 『スーパーインテリジェンス…

MINAMATA-ミナマタ-

『MINAMATA-ミナマタ-』 www.youtube.com ジョニー・デップはよくやったと思う。 彼がユージン・スミスを演じるという二重性も含めて、ジョニー・デップは凄まじい勇気をもってこの映画のプロデューサーとして偉大な仕事にチャレンジしたと思う。この功績…

新世界秩序と日本の未来 アメリカと中国について考える

前回の続きです。前回の記事はこちらを押して下さい。(←ポチ!) いつもしょうもない内容で申し訳ないです。 菅政権は崩壊しましたが、崩壊する前にリリースされたこの本で、「国民に国政の長が”自助”を求める国は日本だけだ。」と断じています。ノープラン…

スイング・ステート IRRESISTIBLE 驚愕のラスト

『スイング・ステート』 www.youtube.com これはつまり、ヒラリーが楽勝するだろうと言われた2016年の大統領選で破れた民主党の選挙参謀が激戦区(スイング・ステート)を取り返すために、ウィスコンシン州の田舎の町長選挙に進出して起死回生を狙うとい…

新世界秩序と日本の未来 問題提起から

内田樹さんと姜尚中さんの対談本です。これまた衝動買いです。興奮のあまりあっという間に読めてしまった。余談ですけど、本てやはり読む体勢がいるよね。貧しい私は電車の移動中とか本を読むんですけど、結局家でノートを横に読み直します。ロスが多いね。…

赤ひげ 午前十時の映画祭

幾度となく見た『赤ひげ』を午前十時の映画祭で鑑賞、日本橋のTOHOシネマ。 劇場は満席です。一つおきの席ですが、ネット予約の時点で空席はほとんどありませんでした。年配のご同輩や先輩方でぎっしり。こみ上げるものがありますね。 大画面で見るドアップ…

由宇子の天秤

公開日初日にこの映画『由宇子の天秤』(←ポチ)を鑑賞してきました。 外国語タイトルは『A BALANCE』ですね。いやこれはいかにも現在の日本の映画、日本人が見るべき映画でした。恐ろしかったです。 www.youtube.com これ、ちょっとこれから鑑賞する方のた…

KAWS TOKYO FIRST 

KAWSことブライアン・ドネリーの展示を目の当たりにしてきました。 www.youtube.com 驚きました。これほどKAWSが人気あるなんてすごすぎます。それは彼がまだ19歳の頃に日本を異邦人(エイリアン)として訪れたことに起因しているようです。 ガイコツと目…

ドーナツ経済 成長の限界 配分社会へ

ラワーズ博士は偉人の言葉を並べ、金融の罪を説く。 ニュートン「人間の狂気は計算できない。」という自然界のジレンマを示し、 ミンスキー「金融の世界では、安定が不安定を生む。安定するとリスクを冒そうとする。」 聖書、マタイの法則にまで触れ「富める…

ニーナ・シモン 魂の歌

ニーナ・シモン www.youtube.com 『ニーナ・シモン 魂の詩』を鑑賞。町山智弘がラジオで紹介してたらしい。 きっかけは先ごろ映画館で見た『サマー・オブ・ソウル』。 冒頭、なぜシモンが失踪したのか?という手紙の文字が示され、そのあとジャズフェスティ…

ドーナツ経済 金融が支配した100年

第2章でラワーズ博士は全体を俯瞰します。 将来不安、家計支出減少、雇用減少(失業増加)、国全体の所得が減少しているデフレ、すなわちスパイラルの仕組みについて解説します。不況が不況を招くデフレスパイラル。ケインズは町にいる大量の失業者や浮浪者…