dalichoko

しょうもない

嫌われた監督 鈴木忠平著 文藝春秋

日刊スポーツのドラゴンズ担当記者の著者が書いた、落合博満氏がドラゴンズの監督だった8年間を事細かく書き上げた感動の大作だ。 この本は落合さんの本でありながら、著者の成長を物語る一人称の作品とも言える。そしてここに書かれる落合さんの言葉は、こ…

キャッスル・クリスマス Netflix

いやびっくり!あのブルック・シールズが映画に出てた!驚いたね。すごね。 『キャッスル・クリスマス』(A Castle for Christmas) www.youtube.com この映画の話の前に、ブルック・シールズについて説明すると、彼女は1978年、つまり40年以上前に、…

令和三年十二月上席 浅草演芸ホール

柳之助師匠の落語をお目当てに、一人で浅草演芸ホールに向かった。 東武線の終点浅草駅の進行方向最後尾の階段を降りて改札を出て左に向かい、伝法院通りを突き進むと、ちょうど六区通りに出る。この日は日曜日だったので、朝10時前でも仲見世は大賑わいで…

コドモなオトナの人生レッスン Netflix

原題はPourris gâtés”で「甘やかされて育った腐ったもの」という内容ですね。 笑えません、自分のことのようでそうでないようで。 甘えという言葉は日本独特ですが、どうもフランス語にも”gâtés”という甘えに近い言葉があるようです。 www.youtube.com 短い…

6アンダーグラウンド Netflix

ハリウッドで最も高額のギャラを得るライアン・レイノルズと壊し屋のマイケル・ベイがタッグを組んだ超大作がNetflixでリリースされた。すさまじい映画だった。『6アンダーグラウンド』 www.youtube.com むちゃっくちゃな映画である。冒頭のカーチェイスシ…

アーミー・オブ・ザ・デッド 

アーミー・オブ・ザ・デッドをNetflixで鑑賞。圧倒的なゾンビ映画だった。疲れた。 www.youtube.com 『ジャスティス・リーグ』のザック・スナイダー監督による圧倒的な世界。 主人公はプロレスラーのデイヴ・バウティスタ。ドゥウェイン・ジョンソンと同じキ…

水俣曼荼羅 原一男監督

今週のお題「最近あったちょっといいこと」 いつもしょうもないブログですけど、今週はいい映画にたくさんめぐり合えて、うれしくて記事にしてしまいました。「最近あったちょっといいこと」それはこの映画を見ることが出来たことです。 原一男監督の『水俣…

令和三年十一月下席 新宿末廣亭

先日の午後休みをとって新宿末廣亭に赴く。コロナ禍で長い間閑散としていた寄席はかなり活気を取り戻していて、昼の部が終わる頃は満席で立ち見がでるほど盛況だった。 ナオユキさんの漫談で爆笑し。 三遊亭遊吉 三遊亭茶楽の『紙入れ』 三遊亭遊三の『高砂…

森洋史、松井えり葉 GINZA SIX

銀座に来たら、どうしても寄りたいGINZA SIX。一日いても飽きない。 その理由は色々あるが、まずはギャラリーとしての魅力。 この日はフロアの中央で森洋史 氏の個展が開かれていた。幾何学的なキューピー。 なかなか見応えのある作品が並ぶ。ポップ…

逆境の資本主義 コロナと資本主義

コロナのようなパンデミックの襲来は、過去にもあったことなのに、いざ想定外の事態となったときの備えはあるのだろうか。これまでのようにROE経営を最上の状態として位置づけていいのだろうか。そのあたりをウィリアム・ラゾニック氏は労働者の立場から理論…

逆境の資本主義 変質する暮らし 民主主義の試練

ケインズは「孫たちの経済可能性」という論文で、2030年には自由な時間をどう使うかが人類の課題になる、と予言している。 第2節では「変質する暮らし」を分析する。 AIなどの普及により労働時間は短縮される。これを受けて労働は ・働かなくてもよく…

逆境の資本主義 日本経済新聞社

日経のサイトでも読むことができる。『逆境の資本主義』。連載中から気にしていたが、本になって6月に出版された。 まえがきに1991年、ソ連崩壊から資本主義は社会主義にあたかも勝利した、という定説に流されていびつな形に変化してきたという。もとも…

アーミー・オブ・シーブズ Army of Thieves Netflix

またまたNetflixにはまってしまいました。『アーミー・オブ・シーブズ』すんげー面白かったです。 www.youtube.com あ、 いつものようにここからはしょうもない記事なのでスルーして下さいね、Trailerでも見て、あとは無視していただいてオッケーです。スル…

tick,tick・・・BOOM!:チック、チック・・・ブーン!

このしょうもないブログでせっせと個人的な感想を書いたって誰も見向きもしないことはわかってます。でもですね、これもまた感動しました。『tick,tick・・・BOOM!:チック、チック・・・ブーン!』 でもまぁ、しょうもない話なので、これ以上…

こんにちは、私のお母さん

『こんにちは、私のお母さん』はコメディでした。ほとんど笑いっぱなし。 しかし、最後の最後に・・・・ www.youtube.com しょうもないブログなので読まなくていいですよ。きっともっとこの映画をうまく伝える方がいるはずですからね。このブログ、しょうも…

ハロウィーン・パーティ A・クリスティ

アガサ・クリスティの原作などを読んだのはいつ以来だろうか。映画では『オリエント急行殺人事件』だが、原作を読んだことはあっても、なかなかその内容までは覚えていない。 この本はクリスティが1969年にリリースした本らしい。 ポワロの最初が192…

ボストン市庁舎

事実だけを伝える4時間半。何も演出がない。それがこの『ボストン市庁舎』だった。 www.youtube.com これだけ長い映画なので一般的には興行に乗りにくく、すぐ打ち切りになってしまうので、公開一週間後の土曜日に滑り込んだのだが、ヒューマントラストシネ…

聞こえない木下さんに聞いたいくつかのこと

先の映像の中に落語の『蒟蒻問答』も紹介されているので参考にされたい。 さらにこの小さいが密度の濃いギャラリーを行くと不思議な空間が降りてくる。 こちらは小林沙織氏の『私の中の音の眺め』。 そして驚くのは山崎阿弥氏の『長時間露光の鳴る』という作…

語りの複数性 Ways of telling

渋谷の公園通りギャラリーで、また大きな感動を得た。去年の今頃も訪れたギャラリーだ。いわゆるアール・ブリュット、アウトサイダー・アートの作品だ。とにかく感動する。 目の見えない画家の絵画。 耳の聞こえない作家との対話。 死に直面した遺品整理士。…

デリー、ベリー Delhi Belly

こちらもNetflix映画。インド映画ですね。 すっごい面白かった!『デリー、ベリー』。あの『きっと、うまくいく』で大きな感動を及ぼしたアミール・カーンが製作に関わっているようで、このドラマに出てくる三人組も、もしかしたら『きっと、うまくいく』を…

レッド・ノーティス Red Notice

Netflix映画でたまたま見かけた映画だったが、最後はびっくりするようなどんでん返しもあって堪能できた。次々と世界を股にかけるシーンの連続もまた楽しい。何より現代のビッグスター三人を集めたことすごい。『レッド・ノーティス』 ドウェイン・ジョンソ…

やさしい女 Une femme douce

ブレッソンの映画をなかなか見る機会がないので、劇場で公開されたらいちはやく鑑賞しないと後悔する。『田舎司祭の日記』に続いて今年2本目のブレッソン体験。今回はドストエフスキー原作の『やさしい女』 ブレッソンの映画手法は極めて根源的で、映像その…

スイート・シング Sweet Thing

鳥肌の立つような感動を呼び起こす映画だった。『スイート・シング』 この映画を見ずして今年の映画を語ることはできないだろう。『イン・ザ・スープ』のアレクサンダー・ロックウェル監督の新作が日本で公開された。新作といっても、昨年の東京国際映画祭で…

三四郎 世の中と女ごころと

三四郎は広田先生に惹かれてゆく。中でも”露悪家”と聞いたこともない言葉をめぐって広田先生の説は奥深い。 露悪家の不便が高じて極端に達したとき利他主義が又復活する。それが又形式に流れて腐敗すると又利己主義に帰参する。 短い会話だが、露悪家を政治…

三四郎 翻弄される

前半で東京に出てきた三四郎に何人かの人物が現れるのだが、不思議なシーンがいくつかある。中でも”土手から飛び降りた若い女”があって、三四郎はそこを横切る。女という言葉がこの小説には何度も出てくるのだが、恋愛小説のようで実は女について客観的に描…

三四郎 夏目漱石 滅びゆく国

きっかけは「新世界秩序と日本の未来」という姜尚中さんと内田樹さんの対談本だ。 三四郎「日本もだんだん発展するのでしょうね。」広田先生「滅びるね。」 この会話の前に「日露戦争に勝って一等国になっても駄目ですね。」というセリフもある。今の日本は…

リスペクト

アレサ・フランクリンのことは1960年代生まれの我々もほとんど知らない。『ブルース・ブラザース』に出ていたことと、晩年は太ったおばさんという印象だけだ。その彼女が幼い頃からとてつもない才能があって、これほどまでに波乱万丈の人生を克服した方…

モーリタニアン 黒塗りの記録

ジョディ・フォスター主演の『モーリタニアン 黒塗りの記録』を鑑賞。 公開週にキネノートでいきなり一位(ちなみに2位は『コレクティブ』)に躍り出た。奇しくも政治に関する映画が連続して高評価を獲得するのは、総選挙の影響が多少なりともあるのだろう…

イカゲーム

さきほど全9話を見終えた。Netflixドラマ『イカゲーム』 www.youtube.com まずこの映画には驚くような出演者がいる。主演のイ・ジョンジェはもちろんだが、『82年生まれ、キム・ジヨン』や『新感染』などのコン・ユがチョイ役だが重要な役で出てくるほか…

甘美なるフランス ポーラ美術館コレクション展

www.youtube.com 渋谷のBunkamuraで開催されているポーラ美術館コレクション展「甘美なるフランス」を見に行きました。 ポーラ美術館が所蔵する19世紀から20世紀にかけて活躍した大御所の輝かしい作品が並びます。もう美しさの宝箱。 セザンヌ…